vol.34 (10月14日)
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◎ サイムダービー、パプア農園企業への出資を断念[農水]
コングロマリット(複合企業)のサイムダービーは9月30日、パプアニューギニアの
農園運営会社ニュー・ブリテン・パームオイル(NBPOL)への出資を断念したと
発表した。
1日付けニュー・ストレーツ・タイムズ、スターなどが伝えた。
同社はクリム(マレーシア)が保有するNBPOLの株式約49%を取得する方向で
協議を行っていたが、交渉期限内に合意に至らなかった。
これを受けてフェルダ・グローバル・ベンチャーズ・ホールディングス(FGV)が
同株式の取得に乗り出すとの観測が浮上している。
サイムダービーは7月31日、NBPOLの株式48.97%の売却を予定しているクリムから
優先交渉相手に指定され、60日間にわたって独占交渉を行うと発表。
取引総額は60億リンギ(約2,007億円)に上ると目されていた。
しかし、期限の9月28日までに協議がまとまらなかったため、協議を打ち切った。
NBPOLはパプアでパーム農園などを運営している。
同社をめぐっては、連邦土地開発公団(FELDA、フェルダ)傘下のFGVが6月、
クリムが保有する株式の取得を検討していることを明らかにしていた。
クリムとサイムダービーの協議が物別れに終わったことで、市場ではクリムが新たに
FGVと交渉を行うとの見方が強まっている。
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◎ 世界銀行が東アジアの経済見通し発表
世界銀行は、日本を除く東アジア地域のことしの経済成長率について、中国経済の
減速などで去年より成長が鈍り、6.9%にとどまるという見通しを発表しました。
世界銀行は6日、日本を除く、中国や東南アジアなど東アジア、14か国の今後の
経済成長率の予測を発表しました。
それによりますと、これらの国々全体のことしの経済成長率は、
去年より0.3ポイント低い6.9%にとどまると予測しています。
その理由について、中国の景気減速に加えて、資源価格の下落によってインドネシアで
輸出が落ち込み経済成長が鈍化することや、タイでも政情不安の影響で投資が鈍り
景気が大きく落ち込むことなどを挙げています。
また、来年については、マレーシアやフィリピンなどで個人消費が堅調なうえ、
アメリカ経済をはじめとする先進国の景気回復によって輸出の伸びが期待されるとして、
ことしと同じ6.9%の成長率を予測しています。
ただ、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が利上げをした場合の影響や、
ウクライナを巡る欧米とロシアの対立などの地政学的な緊張が、東アジア地域の経済に
マイナスの影響を与えかねないと指摘しています。
各国の成長率予測
世界銀行が6日発表した東アジア地域14か国のことしの経済成長率の予測は、
中国が7.4%、インドネシアが5.2%、マレーシアが5.7%、
フィリピンが6.4%、タイが1.5%、ベトナムが5.4%、カンボジアが7.2%、
ラオスが7.5%、ミャンマーが8.5%、モンゴルが6.3%、フィジーが3.7%、
パプアニューギニアが5.6%、ソロモン諸島が0.1%、東ティモールが8%、
となっています。
また、来年については、中国が7.2%、インドネシアが5.6%、
マレーシアが4.9%、フィリピンが6.7%、タイが3.5%、ベトナムが5.5%、
カンボジアが7.5%、ラオスが6.4%、ミャンマーが8.5%、モンゴルが6.2%、
フィジーが2.5%、パプアニューギニアが20%、ソロモン諸島が3.5%、
東ティモールが7.7%、となっています。
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◎ 東京五輪、室蘭で合宿を 青山市長がパプア大使と懇談
【室蘭】栗林商会(室蘭、栗林和徳社長)の子会社、南洋貿易(東京、同)の案内で
西胆振を訪れていたオセアニアの島国パプアニューギニアのガブリエル・ドゥサバ
駐日大使が6日、室蘭市役所の青山剛市長を表敬した。
南洋貿易は1893年(明治26年)創業。南太平洋の島国との交易や真珠養殖で
事業を拡大し、現在は同国に自動車などを輸出している。今回は大使のプライベートな
来訪で、4日から登別温泉に宿泊していた。
ドゥサバ大使は「大分の別府温泉も訪れたが、登別はより素晴らしい。源泉が良い
ですね」と絶賛。
話は2020年の東京五輪にも及び、青山市長は「貴国の選手のキャンプ地として、
ぜひ室蘭を」とPRした。
大使一行は、栗林商会の創業者・故栗林五朔氏が建てた自宅兼来賓宿泊所「恵山苑」
に招かれて五朔氏の胸像や庭園内の稲荷(いなり)を見学。ドゥサバ大使は「栗林家の
パワースポットに入らせてもらった気分だ」と感激していた。
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◎ サイム・ダービー、ニューブリテン・パームオイルを買収へ
10月9日(ブルームバーグ):マレーシアの複合企業、サイム・ダービーは9日、
パプアニューギニアのプランテーション会社ニューブリテン・パームオイルの全株式を
1株当たり7.15ポンドの現金で取得する計画を発表した。
ニューブリテンの価値を10億7000万ポンド(約1900億円)と評価している。
サイムの発表資料によると、1株当たりの買収金額はロンドン証券取引所に上場している
ニューブリテン株の8日終値に対し、85%のプレミアム(上乗せ)となる。
買収資金は保有現金や与信枠によって賄う。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥......
来年度のPNGの経済成長率20%は群を抜いています。驚きの数字です。
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