vol.63 (12月1日)
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◎ 日豪2プラス2 安保協力を重層的に進めたい (2015年11月24日、読売)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20151123-OYT1T50171.html
日本と豪州の安全保障協力は、アジア太平洋地域の平和と安定への重要な基盤である。
意思疎通を図り、多角的に連携を深化させるべきだ。
日豪両政府はシドニーで外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を開き、
共同訓練や部隊交流など、両国の防衛協力を強化するとの共同声明を発表した。
岸田外相は、日豪関係について「基本的な価値、戦略的利益を共有する特別な関係だ」
と強調した。
ビショップ豪外相は、「かつてないほど重要だ」と指摘した。
安倍首相と親密だったアボット豪前首相は9月、経済不振などで退任した。
同じ自由党のターンブル首相は、対中関係を重視しており、
対日関係が後退することへの懸念が一部にあった。
安倍、ターンブル両氏は今月中旬、トルコで初めて会談した。今回の2プラス2開催で、
両政権の関係は軌道に乗った、と評価できる。
今後も、政治対話を重ね、信頼醸成を図ることが大切だ。
中谷防衛相は、9月に成立した安全保障関連法を説明した。
ビショップ氏は「平和維持活動、人道支援、災害救援でより多くの貢献をしてもらえる」
と歓迎した。
安保関連法は日米同盟と国際連携を強化し、日本と世界の安全を確保することが主眼である。
後方支援の対象を米軍以外にも拡大したのは、日本周辺での緊急事態に豪州軍が
駆けつけるケースなどを想定している。
自衛隊と豪州軍、さらに米軍を交えた共同訓練などを通じ、重層的な協力関係を構築したい。
豪州は、次期潜水艦の共同開発の相手について、日仏独の3か国の中から選定する。
日本の潜水艦製造技術は世界最高水準とされる。政府は、第三国への技術流出防止について、
豪州側と十分協議する必要がある。
共同声明は、中国の東・南シナ海での海洋進出や人工島造成を念頭に、
「あらゆる威圧的、一方的な行動に強く反対する」と表明した。すべての国が、
国際法に基づいて「航行と飛行の自由」を持つとも明記している。
人工島の12カイリ内での米軍の巡視活動は、国際法の原則を体現するものだ。
日豪は、様々な手段で米国を後押しする必要がある。
日豪は、パプアニューギニアなど太平洋の島嶼とうしょ国に対し、
海上保安能力の向上や社会基盤整備などを支援する方針だ。
西太平洋の海上交通路(シーレーン)の安全確保は、各国共通の利益だ。積極的に寄与したい。
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◎ Japanese Government's PEC Fund Provides Safe Water and Solar Power to Pacific Countries
(Friday, 27 Nov 2015、EMTV)
http://www.emtv.com.pg/article.aspx?slug=Japanese-Government-s-PEC-Fund-Provides-Safe-Water-and-Solar-Power-to-Pacific-Countries&subcategory=Top-Stories
The Japanese Government has once again, helped in the development of Pacific island nations,
with its Pacific Environment Community (PEC) Fund,
administered by the Pacific Islands Forum Secretariat (PIFS).
In 2009, the Japanese government endorsed the contribution of US$66 million
in financing efforts to solve the serious issues of water security and access,
and the provision of solar energy around the Pacific.
The fund has provided sea water desalination plants and solar power generation systems.
"Our government's goal of attaining 30 per cent access to renewable energy
by 2020 has been achieved through the installation of 800k grid connected renewable energy system,"
said Hubert Yamada, Assistant Secretary, Energy from the Federated States of Micronesia (FSM).
Now, the funding has provided 1.3 million megawatt hours of electricity per annum to urban areas
where there was less or no electricity at all,
and produced 249 million litres of safe water annually in seven Pacific countries.
The environmental benefits include a significant reduction in the use of fossil fuels,
the reduction of approximately 4,200 tonnes of carbon dioxide emissions annually
across the Pacific and substantial fuel cost savings of hundreds of thousands of US dollars.
PEC Fund coordinators met earlier this week in Fiji to exchange views
on further implementations and strengthening the sustainability of
the solar power and safe water initiative.
"Significant progress has been made by Forum Island Countries
implementing these projects across the region.
Installation has now been completed in 11 out of the 14 Forum island countries.
This week gives country coordinators a wonderful opportunity to get together
and share their project and practice experiences.
Part of the success of the Fund has been country ownership,
its collaborative approach with countries and communities.
This week's gathering will further enhance
that spirit of regional collaboration into the future,"
said Ms. Cristelle Pratt, Deputy Secretary General,
Strategic Partnerships and Coordination at the Forum Secretariat.
Papua New Guinea was one of the island nations that attended the meeting.
Other Forum island countries in attendance include Cook Islands,
Federated States of Micronesia, Fiji, Kiribati, Nauru, Niue, Republic of Palau,
Samoa, Solomon Islands, Tonga, Tuvalu and Vanuatu.
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◎ 12月大使館休館情報 (ワールドクレスト)
http://www.wcrest.co.jp/2015/11/27/%EF%BC%91%EF%BC%92%E6%9C%88%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E4%BC%91%E9%A4%A8%E6%83%85%E5%A0%B1/
12月21日(月)
コンゴ民主共和国(予定)、パプアニューギニア
12月22日(火)
コンゴ民主共和国(予定)、パプアニューギニア、リベリア
12月24日(木)
イラク、インド、インドネシア、ウガンダ(予定)、ガボン(予定)、コンゴ民主共和国(予定)
スイス、スウェーデン、スロバキア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ナミビア、
ハイチ、パキスタン、パプアニューギニア、ハンガリー、バングラデシュ、
フィリピン、ベネズエラ、マレーシア、メキシコ、ヨルダン、リビア、
リベリア、ルーマニア
12月25日(金)
イタリア、イラク、インド、インドネシア、ウガンダ(予定)、英国、オランダ、
ガボン(予定)、カメルーン、キューバ、ギリシャ、ケニア、コートジボワール、
コンゴ共和国、コンゴ民主共和国(予定)、ザンビア、シリア、ジャマイカ、
スイス、スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア、セネガル、タンザニア、
チェコ、デンマーク、ドイツ、トーゴ、ナミビア、ニュージーランド、ハイチ、
パキスタン、パプアニューギニア、パラグアイ、ハンガリー、バングラデシュ、
フィリピン、ブルキナファソ、米国、ベネズエラ、ペルー、ポーランド、
マダガスカル、マリ、マレーシア、ミャンマー、モザンビーク、ヨルダン、
リベリア、ルーマニア、レバノン
12月28日(月)
ウガンダ(予定)、ウクライナ、英国、オーストラリア、ガボン(予定)、カメルーン、
コンゴ民主共和国(予定)、ジャマイカ、ナミビア、ニュージーランド、パナマ、
パプアニューギニア、ブルキナファソ、ベネズエラ、ベリーズ、メキシコ、ヨルダン
12月29日(火)
イラン、ウガンダ(予定)、ウクライナ、ガボン(予定)、カメルーン、クウェート、
コンゴ共和国(予定)、コンゴ民主共和国(予定)、タイ、台湾(東京、横浜)、
ナミビア、パナマ、パプアニューギニア、パラグアイ、ブルキナファソ、ベネズエラ、
ベリーズ、マリ、メキシコ、モーリタニア、モンゴル、ヨルダン、ラオス、リビア
12月30日(水)
イスラエル、インドネシア、ウガンダ(予定)、ウクライナ、ガボン(予定)、
カメルーン、クウェート、コンゴ共和国(予定)、コンゴ民主共和国(予定)、
シンガポール、台湾(東京、横浜)、トーゴ、ナミビア、パナマ、パプアニューギニア、
パラグアイ、フィリピン、ブルキナファソ、ベネズエラ、ベリーズ、マリ、
メキシコ、モーリタニア、ヨルダン、ラオス、リビア
12月31日(木)
イスラエル、インドネシア、ウガンダ(予定)、ウクライナ、オランダ、
ガボン(予定)、カメルーン、クウェート、コンゴ共和国(予定)、
コンゴ民主共和国(予定)、シリア、シンガポール、スイス、スウェーデン、
スペイン、スリランカ、スロバキア、タイ、台湾(東京、横浜)、トーゴ、
トルコ、ナミビア、ハイチ、パナマ、パプアニューギニア、パラグアイ、
フィリピン、ブルキナファソ、ベネズエラ、ベリーズ、マダガスカル、
マリ、メキシコ、モーリタニア、ヨルダン、ラオス、リビア
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◎ 腕亡くしたパプアニューギニア...看病の恩義感じ毎年のように訪問 (2015.11.30、産経)
http://www.sankei.com/west/news/151130/wst1511300043-n1.html
突然の訃報に関係者は悲しみに暮れた。
30日に亡くなった水木しげるさんが幼少期に育った鳥取県境港市にある
「水木しげる記念館」の庄司行男館長は「信じられない」と絶句した。
大食漢として知られる水木さんは9月に撮影に訪れた際も元気な様子で食欲もあったという。
境港の水木しげるロードには年間200万人以上が訪れる。
「大勢が訪れるのは、怖さの中にも愛らしさのある水木先生の妖怪の魅力のたまものだったのに...」
と悲しみに暮れた。
水木さんが大好物だったという神戸銘菓・やわらか焼を販売する
老舗「菊水総本店」の堀木利則代表は「直接の面識はないが、
有名な方に召し上がっていただいていたのはうれしかった。
身近に感じていた人だったので、非常に驚いている」と話した。
「寂しい。残念でならない」。
水木さんと30年来の親交があるパプアニューギニア在住の川畑静さん(90)も
声を落とした。
戦時中にラバウル(パプアニューギニア)で腕を失った水木さん。
その時に看病してくれた住民に恩義を感じ、毎年のように現地を訪れていたという。
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◎ サイム・ダービー、7~9月純利益34%減 パーム油低迷 (2015/11/30、日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX30H22_Q5A131C1FFE000/
サイム・ダービー(マレーシアの大手複合企業) 2015年7~9月期の純利益が
前年同期比34%減の3億2840万リンギ(約94億円)だったと発表した。
同社はパーム油市況の低迷などが今後も収益を圧迫しそうだとみている。
プランテーション部門の純利益は、3月に買収したパプアニューギニアの子会社の
利益が加わり8%増の3億1200万リンギとなった。
しかし、それ以外の事業は営業利益が軒並み減少。
それぞれ重機部門が71%、自動車部門が23%、不動産部門が25%、エネルギー部門が95%の減益となった。
16億リンギの借り入れ増により9月末時点の負債が197億リンギに膨らみ、
同社の有利子負債を自己資本で割ったギアリングレシオは約60%に上昇した。
同社はマレーシア証券取引所に提出した資料の中で、最大30億リンギのイスラム債(スクーク)
発行計画を明らかにした。
調達資金は債務の再編と運転資金に充てる。(クアラルンプール=チンイー・チュー)
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◎ 漫画家の水木しげるさん死去93歳 「ゲゲゲの鬼太郎」 (2015年11月30日、朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASHCZ45BRHCZUCLV002.html?iref=com_flash
「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家の水木しげる
(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが、30日午前7時18分、
多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。
特集:水木しげるさん
1922年生まれ。鳥取県境港市出身。43年、召集され現パプアニューギニアのラバウルへ。
米軍の空襲で左腕を失う。46年、復員。紙芝居作家を経て58年「ロケットマン」で漫画家デビューした。
幼い頃から妖怪に興味を持ち、「河童(かっぱ)の三平」「墓場鬼太郎」など、一貫して妖怪を描き続けた。
代表作「鬼太郎」は、68年から2009年にかけ6作もテレビアニメシリーズが作られた。
戦争体験に基づいた「総員玉砕せよ!」「コミック昭和史」「水木しげるのラバウル戦記」など、
戦争を告発する作品でも名作を残した。
93年、境港市に鬼太郎や妖怪のブロンズ像を並べた「水木しげるロード」ができ、
人気の観光スポットになっている。
水木さんと妻武良布枝さんをモデルとしたNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」
が放送された10年には、過去最高の372万人が訪れた。同年、文化功労者に選ばれた。
■妖怪研究に重要な役割
《妖怪の研究で知られる小松和彦・国際日本文化研究センター所長の話》
水木さんとは1980年代、雑誌の企画で対談して以来、30年ほどのおつきあいになる。
水木さんの妖怪画は江戸時代の妖怪画の伝統を継承し、
現代の新しい妖怪文化をつくる上で重要な役割を果たした。
水木さんの膨大な妖怪画がなかったら、
日本の妖怪研究がこんなに発展することはなかっただろう。
水木さんの妖怪画は柔らかいタッチで描かれ、かわいらしさがあった。
親しみがあり、郷愁を呼び覚ました。
水木さんが自ら集めたたくさんの妖怪の人形や資料に囲まれて幸せそうにしていたことが印象的だった。
もっと長生きしてほしかった。残念です。
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