vol.130 (10月31日)
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◎ 豪TVが護国神社取材 パプア戦75年で日本の視点紹介へ 高知市 (2017.10.22、高知新聞)
https://www.kochinews.co.jp/article/133569/
オーストラリア放送協会(ABC)がこのほど、高知市吸江の高知県護国神社を訪れ、
パプアニューギニア戦没者の慰霊祭などを取材した。
「パプア山岳地帯でオーストラリア軍と戦ったのは高知の部隊。
戦闘から75年の節目の年に、日本側の視点も紹介したい」としている。
太平洋戦争中の1942年、歩兵第144連隊(高知市)を基幹とする
日本陸軍「南海支隊」がパプアに上陸。
山岳地帯でオーストラリア軍と交戦した。
オーストラリアでは「ココダの戦闘」と呼び、「
日本軍の南下を食い止めた偉業」として関心が高い。
同国では11月2日、ココダ戦75周年の記念式典が開かれる。
式典を伝える番組に日本側のシーンも加えようと、
ABC東京特派員のレイチェル・ミーリーさんら3人が高知入りした。
一行は10月15日、県護国神社で開催された県ニューギニア会慰霊祭で、
遺児たちに亡父への思いを聞いた。
その後、パプア帰還兵の西村幸吉さん(高知市出身、2015年死去)が戦跡で集め、
同神社に納めた遺品を撮影。
弾痕が残る飯ごう、さびた銃剣などを手にしたレイチェルさんは
「貴重な資料。オーストラリア戦争記念館には多数の研究者がいるが、
ココダ戦は特別の関心の的。
歴史を伝えるため、日豪で連携できれば素晴らしい」と話していた。
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◎ 新しい働き方を提示 「未来食堂×パプアニューギニア海産」トークイベント
(2017.10.24、Excite ニュース)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20171024/OhtaBooks_013781.html?_p=2
ユニークな仕組みが話題の定食屋『未来食堂』の店主・小林せかいさんと、
新しい働き方を実践する会社『パプアニューギニア海産』の工場長・武藤北斗さんによる
トークイベントが11月5日(日)、千葉県柏市の「柏の葉 T-SITE」にて開催される。
『未来食堂』は、東京・神保町で営業するカウンター12席の定食屋だ。
同店は、50分働くと一食無料となる「まかない」をはじめ、"まかない"をした誰かが、
自分が食べる代わりに置いていったものが食べられる「ただめし」、
客が持ち込んだ飲み物が飲める「さしいれ」、
定食に付く小鉢を自分好みにアレンジしてもらえる「あつらえ」などユニークな仕組みを採用。
「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017を受賞したほか、
『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』(いずれもテレビ東京系)など
多くのメディアにとりあげられている。
一方の『パプアニューギニア海産』は、大阪府茨木市の天然エビ加工販売会社だ。
同社は、「好きな日に連絡なしで出勤・欠勤できる」という制度をすでに3年も続けているほか、
「嫌いな作業はやらなくてよい」「帰る時間を選べる」など、
従来の働き方の概念を覆すルールを採用。これが多くの共感を呼び、
大いに話題になった。
トークイベントは、ともに常識を超えた取り組みを続ける『未来食堂』の店主・小林せかいさんと、
『パプアニューギニア海産』の工場長・武藤北斗さんが初めて顔を合わせ、
これからの新しい働き方について語るもの。
会場では、小林さんの著書『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』(太田出版)、
『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』(祥伝社)の購入者に
『未来食堂』からプレゼントが、
武藤さんの著書『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』
(イーストプレス)の購入者には、エビフライ1パックがプレゼントされる。
トークイベント『「好きな日に働ける」「嫌いな仕事はやる必要はない」にしたら、
効率が上がった!未来食堂 小林せかい氏
パプアニューギニア海産 武藤北斗氏』は、2017年11月5日(日)17:00~19:00、
柏の葉 T-SITE(千葉県柏市若柴227-1
つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」徒歩7分)2F
柏の葉ラウンジにて開催。参加費500円(コーヒー付き)。
定員40名。要予約(web、店頭、電話)。
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◎ 6千年前の津波犠牲者か? パプアニューギニアの頭蓋骨 (2017.10.28、朝日新聞デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASKBX2DDTKBXUBQU001.html
南太平洋のパプアニューギニアで見つかった約6千年前の人の頭蓋骨(ずがいこつ)が、
津波による犠牲者のものである可能性があるとの研究結果をオーストラリアなどの研究チームが
米科学誌プロスワンに発表した。
世界で知られているなかで最も古く、人類が繰り返し津波の被害を受けてきたことを示しているという。
この頭骨は45歳前後の女性のもので、1929年にニューギニア島北部で発掘された。
豪ニューサウスウェールズ大などが発掘された場所の地層を2014年に再調査したところ、
海洋微生物など津波による浸水を示す証拠が見つかった。
実際、この地域は1907年以降少なくとも7回津波に襲われてきたという。
1998年には、2千人超の犠牲者が出た。
研究チームは、この女性は津波で直接死亡したか、埋葬直後に津波に洗い流されたとみている。
98年の津波ではワニに食べられた遺体があったことから、
同様にワニに食べられたために頭骨しか見つかっていない可能性があるという。
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◎ 1世紀ぶりゴールドラッシュ? 豪の金、上客は中国人
(2017.10.31、朝日新聞デジタル)
牛肉、羊毛、ワイン、チーズ。
いずれもオーストラリアの代表的な産物だが、これらを輸出額で大きく上回る豪州の特産品が「金」だ。
安定資産だと根強い人気があるところに中国の経済成長がニーズを押し上げる。
その活況を1世紀ぶりの「ゴールドラッシュ」と呼ぶ声もある。(カルグーリー=小暮哲夫)
むき出しになった地層のはるか下に、重機が豆粒のように見える。
豪州西部カルグーリー。鉱業会社「KCGM」の金鉱は、豪州でも最大規模だ。
1トンの岩石から取れる金は約2グラム。
3・5キロ×1・5キロの広大な土地を1989年から幾重にも掘り進んだ結果、
深さは約600メートルになった。
昨年は市場価格にすると約1千億円になる22トンの金を生産した。
金鉱は観光名所でもある。
「この10年で、目に見えてダンプや重機の数が増えていますよ」。
一帯の金鉱で50年前に働き始め、
今はツアーガイドを務めるグラハム・ギブソンさん(66)が説明した。
昨年の豪州の金の生産量は288トンと中国に次ぎ世界2位だ。
輸出量は、ニュージーランドやパプアニューギニアなど近隣国の金鉱石を精製した分と合わせて329トン。
前年比で約17%増えた。輸出額は177億6700万豪ドル(約1兆5300億円)。
牛肉の2倍、羊毛の5倍にあたる。
■中国向け輸出、5年で2.3倍に
豪州では、1850年代から1900年代初頭にかけて米国のカリフォルニアに続く形で
ゴールドラッシュが起きた。
南東部で見つかった金鉱は各地に広がり、1893年にカルグーリーでも発見された。
当時、中国からやってきた労働者が豪州で一時4万人にも上った。
一獲千金で得た富を母国へ送金したことに反感を持たれ、
各地で反中国人暴動も起きた。
それが、白人を優遇し、有色人種の移住を制限する白豪主義につながっていった。
それから1世紀あまり。再び起きている「ゴールドラッシュ」の一番のお得意先は、
中国人たちだ。
記念金貨などを鋳造する西オーストラリア州のパース造幣局は、
豪州での純金への精製の9割以上を担う。
純金の95%は、主に延べ棒で輸出される。
2011年に約100トンだった中国向けの輸出は、16年に約230トンになった。
以前はインドが最大の輸出相手だったが、
インド政府が自国での金の精製を奨励したため減少し、中国が取って代わった。
延べ棒を輸入する中国の銀行を通じて買う顧客の多くは個人だという。
鈍化したとは言え、年6%台の経済成長を続ける中国で増える中間層や富裕層が
買っているとみられている。
■不安な情勢、変わらぬ価値
金は、経済や社会環境が変化しても、価値が下がりにくい資産として根強い需要がある。
1オンス(約31グラム)の市場価格は05年ごろまでは、
30年ほど500米ドル(約5万4千円)を下回る水準で推移してきた。
その後、リーマン・ショックの起きた08年以降に需要が急増。
11年には1800米ドルまで跳ね上がった。
現在も1250米ドル前後と00年代前半までと比べて、2倍以上のレベルを維持している。
「古代から金は絶対的な価値を持ってきた。
そして今、中国の南シナ海進出や北朝鮮、中東情勢など不安定な世界の状況を見てみてほしい。
金は最後の蓄えとして選択肢となる。豪州の金産業の将来は、とても明るいと言える」
パース造幣局のリチャード・ヘイズ最高経営責任者は語る。
パース造幣局は、その純度の高い延べ棒の品質に国際的な評価が高い。
各国の中央銀行から個人投資家まで、
135カ国の3万5千の顧客の資産として延べ棒を保管する事業もしている。
パース市内の複数の場所に保管する金の価値は、30億豪ドル(約2600億円)にもなる。
■埋蔵量世界一、開発が活発化
高まるニーズに、新たな金鉱の探査も活発になっている。
業界団体の豪州鉱物評議会によると、02年から15年の間に、
金鉱の拡大や新たな開発で66の事業が立ち上がり、総額126億豪ドルが投じられた。
豪州の金の埋蔵量は15年末時点で9100トンと世界1位で、
世界全体の16%を占める。
ただ、大規模な鉱床は93年に発見されたのが最後で、
産官学共同での探査技術開発の取り組みが課題となっている。
KCGMでは、たとえば、
衛星の地表データの解析やX線装置の活用といった金鉱を探り当てるための様々な技術を導入している。
しかし、同社が「重要な道具」と言うのは、19世紀と変わらない「ハンマーと良い目」だ。
新たなゴールドラッシュの行方は、依然として生身の探査担当者の経験にもかかっている。
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◎ 国立情報学研究所学術情報データベース(CINII) に掲載された、PNGに関係する、研究・調査レポートなど
1.網袋の提げ方のジェンダー : パプアニューギニア・アベラム社会における網袋の象徴世界
Gender expression as shown in the wearing of string bags : The symbolic world of string bags in the Abelam,
Papua New Guinea http://ci.nii.ac.jp/naid/120006334865
<抄録>
The use of string bags is widespread throughout the inland districts of the island of New Guinea
for carrying crops and children.
Traditionally, there were gendered differences in the way string bags were worn,
with men wearing them slung from the shoulder and women using cords across their foreheads
to drape the bags down their backs throughout Papua New Guinea.
However, women have recently begun wearing small string bags in the same manner as men.
At the time the style of wearing the bags began to change,
in the Abelam society of East Sepik Province, women were criticized that
"women should not carry bags on their shoulders." by men.
It is thought that women's practice of carrying a bag on their shoulders
had become commonplace by the
1980s. Using the case study of the Abelam, this paper aims to analyze
what the differences in the way of wearing string bags symbolized with regard to gender relations
between men and women.
Then, I also explore why women were criticized for this change in carrying style
at the time it took place.
本稿は、広島大学大学院社会科学研究科に提出し、
平成23年3月に受理された博士論文「パプアニューギニア・アベラム社会のジェンダーと
親族関係の動態に関する民族誌的研究」の第2章「網袋からみる社会関係」を改稿したものである。
なお、網袋の材料となった植物については、
科学研究費補助金2624405316基盤研究(A)「アジア地域における布工芸品の生産・流通・消費をめぐる文化人類学的研究」
(代表 岡山大学・中谷文美教授)による研究費によって、同定のため追加調査を行った。
2.パプアニューギニアにおける民族考古学的調査
(14)Ethno-Archaeological Research in Papua New Guinea(14) http://ci.nii.ac.jp/naid/40021170934
<本報告書の抄録 はありません。上記URLのサイトにアクセスし CINII Books のボタンをクリックすれば、
報告書が所在する図書館などが探せます。>
3.財団ニュース 海外漁業協力事業有識者評価委員会 :
現地評価調査 : パプアニューギニアにおける定置網漁業に関する試験調査プロジェクト
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021190749
<本報告書の抄録 はありません。上記URLのサイトにアクセスし CINII Books のボタンをクリックすれば、
報告書が所在する図書館などが探せます。>
4.ヒクイドリ男の冒険神話とその物語文芸化 :
パプアニューギニア・クォマ族のポスワップ神話のトリックスター
The Myth of the Adventure of the Cassowary-man, Sasaappu, and Its Transformation toward Romance :
The Trickster-deity in the Myth of Poswap among the Kwoma, Papua New Guinea
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021292630
<本報告書の抄録 はありません。上記URLのサイトにアクセスし CiNii Books のボタンをクリックすれば、
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