vol.213(3月10日)
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◎ 客船「コロンバス」、 3月の日本寄港をキャンセル 新型コロナ拡大で (2020.3.3、FUNECO )
https://funeco.jp/news/columbus-cancels-port-of-call-in-japan-202003/
クルーズ&マリタイム・ボヤージュ社は、2020年3月に予定していたクルーズ客船「コロンバス」日本への寄港について、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する懸念から、中止することを明らかにした。
「コロンバス」は当初、3月5日(木)にパプアニューギニアのマダンを出港後、
3月12日(木)に横浜、3月14日(金)に鹿児島、3月17日(火)に中国の天津へ寄港する予定だった。
2月上旬、天津への寄港を取りやめ、代わりに大阪、長崎へ寄港するスケジュールが公表されていたが、
今回新たに日本、韓国、カンボジア、パプアニューギニアへの寄港を全てキャンセルすることを公表、
鹿児島、大阪、長崎については港湾側の公表でも寄港が取りやめになったことが明らかにされている。
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◎ 太平洋島しょ国 国防相会議延期へ 防衛省 新型コロナウイルス (2020.3.5、NHK )
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012315981000.html
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、防衛省は太平洋の島しょ国の国防相らを招き、
来月、東京で開催する予定だった初めての国際会議を延期する方針を固め、
日程を再調整することにしています。
自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、防衛省は海洋進出を強める中国への対応を念頭に、
来月上旬に東京で、太平洋の島しょ国のうちパプアニューギニアやフィジー、トンガの国防相らを招き、
初めて複数の国の閣僚を招いて国際会議を開催する予定でした。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開催を延期する方針を固めました。
防衛省幹部は「さらなる感染拡大を招くことがあってはならず、
しかるべき時期に改めて開催したい」と話していて、防衛省は今後、
関係国と日程を再調整することにしています。
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◎ 4分の1は女性 世界の国会議員 (2020.3.7、JIJI.com)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030700508&g=int
【ジュネーブAFP時事】世界各国の国会で組織する列国議会同盟(IPU)は6日、
最新の報告書をまとめ、2019年は世界の国会議員の24.9%が女性だったと公表した。
男女半々を達成している国は、ルワンダ、キューバ、ボリビア、アラブ首長国連邦(UAE)の4カ国。
逆に女性議員が一人もいないのはミクロネシア連邦、パプアニューギニア、バヌアツと指摘した。
IPUのチュンゴン事務総長(カメルーン出身)はジュネーブで記者会見し、
1995年は11.3%だったことを考えると「かなりの進展があった」と女性議員の増加を評価。
25年前はせめて3割を女性議員にと望む声が主流だったが「今は男女半々が当然の目標。
人々の考え方も変わった」と語った。
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◎ ニューギニア航空、ラバウル発着をDHC-8で運航 滑走路工事のため
(2020.3.7、Fly Team ) https://flyteam.jp/news/article/122124
ニューギニア航空は2020年2月24日(月)から始まった
パプアニューギニアのラバウル・トクア空港における滑走路のアップグレード工事に伴い、
ラバウル発着路線を通常のフォッカーから、76席のDHC-8-400または50席のDHC-8-300で運航しています。
当初、滑走路工事は3月9日(月)の開始を予定していましたが、大雨により工事開始が早まりました。
空港を運営する国営空港会社によると、滑走路の利用制限は6月16日(火)までを予定していますが、
4月27日(月)から6月16日(火)までは使用できる滑走路がさらに短くなり、36席のDHC-8-200のみ利用可能となります。
ニューギニア航空は6月17日(水)からフォッカーの利用を再開しますが、6月17日(水)から8月5日(水)まで、
滑走路工事の継続により、期間中の全ての日曜は空港が閉鎖となります。
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◎ 使い手わずか数十人 ニューギニアの"消滅危機言語"タヤップ
(2020.3.8、Yahoo ニュース / 週刊新潮 )
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200308-00611481-bookbang-life
消滅危機言語は世界中にあるが、わずかな人にしか通じない言語を守ることはとても難しい。
その言語を使って教育を受けたり働いたりすることが困難になれば、他の言語に乗り換えるしかない。
日本人が日本語の書籍を当たり前に享受できるのは、それを読める人が一億人も存在するからである。
もし日本語を使って生活する人が千人しかいなくなれば、日本語の小説はもちろん、
日本語で書かれた子どもの教科書もなくなるかもしれない。
この本に描かれる消滅危機言語タヤップは、パプアニューギニアの奥地で、わずか数十人が使う言語だ。
著者は、先住民族の村ガプンに三十年間で七回滞在し(それぞれの期間は一カ月から一年三カ月程度)、
消えゆくタヤップ語を記録した。最寄りの州都から三日間かけてたどりつく僻地だが、
人々の言葉はすでにトク・ピシン(英語を土台とした公用語)が優勢。タヤップ語で虹をなんと呼ぶかを知るためには、
彼らの言う「レンボー」が英語のレインボーからきたトク・ピシンであることを説明し、
タヤップ語の「虹」という単語を尋ねるのだが、そこからは、ある人の答えが次の人に否定される繰り返し。
答えを得ることは簡単ではない。
村の人々は著者(白人)を、村人の生まれ変わりと決めた。
彼らは、いつか黒い肌が脱皮のように割れて白い肌の裕福な人間に生まれ変わると信じている。
村人はタヤップ語を「教えたい」のではなく、生まれ変わりの秘法を「教わりたい」
。長老は歯が抜けて発音があやしいし、若者はタヤップ語を人前ではほとんど話さない。
彼らはすでに引き返せない道を歩いている。
タヤップ語の消滅過程に「滅びの美学」はなく、
彼らは世界のかたすみでまだ生きていることの残酷さに耐えている。
でも、ここに描かれたガプンの人々は明るく、ユーモラスだ。
著者がガプンの明るい面を見ようとしているからである。
[レビュアー]渡邊十絲子(詩人)
新潮社 週刊新潮 2020年3月5日号 掲載
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