vol.265(8月10日)
★★・‥...―━━━―...‥・・‥...―━―...‥・・‥...―━━━―...‥・★★◎ 豪オイル・サーチ、サントスによる買収案を支持 62億ドル (2021.8.2、 ロイター)
https://jp.reuters.com/article/oil-search-m-a-santos-idJPKBN2F3047
[シドニー 2日 ロイター] - 豪石油・ガス会社オイル・サーチは2日、
同業サントスから提示された84億豪ドル(62億米ドル)規模の買収案を株主に推奨する方針を示した。
世界で上位20位に入る石油・ガス会社が誕生する。
サントスはオイル・サーチ株1株当たりサントスの新株0.589株を付与する案を提示していたが、
新株0.6275株を付与する案に修正した。
先週末のサントス株終値で試算するとオイル・サーチ株を1株当たり4.05豪ドルと評価する水準。
先週末終値に6%のプレミアムを上乗せした。オイル・サーチはサントスの当初の買収案を拒否していた。
オイル・サーチが証券取引所に提出した資料によると、同社はサントスに帳簿を公開することに合意した。
両社の株式を保有するウィルソン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、
マシュー・ハウプト氏は「満足している。買収を支持する。別々の企業より統合したほうが良いことは確実だ」と述べた。
オイル・サーチの株主は、統合後の新会社の約38.5%、サントスの株主は約61.5%を保有する。
サントスのマネジングディレクター、ケビン・ガラハー氏は「(オーストラリア、パプアニューギニア、アラスカに)寿命の長い、
低コストのさまざまな優良石油・ガス資産を保有する、域内に並ぶもののない規模とスケールの巨大企業」が誕生すると表明した。
統合後の新会社は、利益率の高いパプアニューギニアの液化天然ガス(LNG)プロジェクト
「PNG・LNG」で、米エクソン・モービルを上回る権益を保有することになる。
ハウプト氏によると、サントスは、同プロジェクトを保有する仏トタルエナジーズへの権益売却を検討する可能性がある。
オイル・サーチでは先月、最高経営責任者(CEO)が病気と内部告発を理由に辞任しており、後任を探していた。
オイル・サーチ株は8%上昇。サントス株は3.5%値上がりしている。
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◎ 水木しげるさんが娘に遺した言葉「思いばいつ出せでも会える」 (2021.8.4、 週刊ポスト )
https://news.yahoo.co.jp/articles/558e55c1fc584ac820f48f62b93712d3460be885
戦禍で左腕を失いながら、戦後『ゲゲゲの鬼太郎』などで妖怪ブームを巻き起こした水木しげる氏。
妻・武良布枝さんと夫唱婦随で苦境を乗り越える生き様は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』(2010年)で描かれた。
娘・悦子さんは、水木プロダクションで今なお愛される水木作品のサポートをしている。悦子さんが振り返る。
お父ちゃんは太平洋戦争で、パプアニューギニアのラバウルに出征していました。
そこで左腕を失ってマラリアで寝込んでいた時に、現地の少年トペトロに助けられたんです。
2人は戦後も交流があって、そのトペトロが亡くなった時にはお父ちゃんとパプアニューギニアでのお葬式に行きました。
お祭りのような葬儀で、お父ちゃんもみんなと一緒になって踊っていました。
「踊っている間ずっと、トペトロと一緒だった」と言うんです。
それだけの“心友”を失ったから寂しいよねとねぎらったら、「いや、寂しいかっていうと、それほどでもないんだよ。
トペトロはお父ちゃんの中におるんだよ。思い出せばいつでも会えるし、いつまでも一緒なんだよ」と。
その言葉通り、今の私の中にもお父ちゃんがいて、「悦子、なにか美味しいものない?」という口癖が聞こえてきます
90歳を超えても食欲旺盛で、「悦子。お父ちゃん、パンに肉挟んだやつ食べたい」ってハンバーガーをペロリと食べていた姿が、
私の中にいつもいるんです。
いつも人を笑わせるような話ばっかりして、私も姉も小さい頃からお父ちゃんのことが大好きでした。
私は小学生の頃にいじめられていたんですが親には言えなくて、担任の先生にどうしていじめられるのか相談しました。
そしたら「お前がいるからクラスがまとまらない」と言われてすごくショックを受けて、
私がいなければいいのかと死ぬことまで考えたんです。
そして一人で死ぬ方法をあれこれ考えていたら、ある時の夕食で、お父ちゃんが突然こう言ったんです。
「どうやら人の一生のうちの幸せや不幸の量ってものは、ある程度決まっちょうらしい。
不幸だけではない。不幸があれば幸福も同じくらいある」 話の続きを聞こうと、
お父ちゃんの書斎に行って「この先、生きていて幸せになるのかな」と尋ねたら、
「そんなの神さんじゃないからわからんよ。お前の幸せはお前にしかわからんのだから。
生きておればいずれわかる。悦子、もう少し生きてみんか」と、私の肩にポンッと手を置いたんです。
その言葉のおかげで、これまで辛いことがあっても乗り越えてこられた。本当に大切にしている言葉なんです。
仲の良かった友はみな戦死した―そんな戦争を体験したお父ちゃんだから、
『ゲゲゲの鬼太郎』についてもこんな思いを話してくれました。
「鬼太郎は敵の妖怪と戦ってもやっつけてしまわずに、話し合いをして元いた場所に帰してやるだろ。
作り話の世界であっても、お父ちゃんは相手が死ぬところは見たくないんだよ。戦場で散々見てきたからね。
それに妖怪には色々世話になっとるからね。
殺すわけにはいかんよ、ハハハ!」
そのお父ちゃんの最期(2015年11月30日、多臓器不全により93歳で死去)に私は立ち会えませんでした。
だからお別れの言葉は交わせていません。
でもお葬式の前夜、お父ちゃんの遺体の横に布団を敷いて、旅行の思い出とかいっぱい話しました。
朝になってお寺を出る時、お堂から視線を感じて振り返ったんです。
そしたら、スーツを着たお父ちゃんがいつものように笑顔で私に手を振っていた。
私も“じゃあね”と手を振り返して、お別れしました。
※週刊ポスト2021年8月13日号
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◎ 男子禁制の“神聖な森”で女性は服を脱ぎ、貝をとる 太古から続く伝統の森に迫りくる危機
(2021.8.4、クーリエジャパン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d77efef55d472a4a9586593d2dee5ff651e185a
女だけが入れる聖域といってもいいのだろうか。インドネシアのパプア州に男子禁制のマングローブの森がある。
「大昔からこの森は女だけの場所でした。私が生まれるずっと前からそうでしたし、
昔から掟は変わっていません」 英「BBC」のドキュメンタリー番組でそう語るのは州都ジャヤプラ在住のアドリアンヌ・メラウジェだ。
この番組の一部が動画で公開されている。
このマングローブの森の土手に着いたら女たちはそこで服を脱ぎ、貝を獲るのがしきたりだ。
森に侵入した男には100万インドネシアルピア(約7600円)の罰金が科される。
「干潮のときにみんなで一緒に出かけます。男たちがいないので、自分の話を自由に年配の人に聞いてもらえるし、
みんなで水に潜り、泥のなかを探って貝を獲るんです」 村の女性のアティ・ルンボイルシはそう話す。
獲った貝はその後、市場で売るという。 このマングローブの森がいま汚染の被害に悩まされている。
「BBC」によれば、森の大きさはこの50年で半減してしまったという。
近くの町から流れ着くペットボトルなどのゴミが、森にたまるようにもなった。
自分たちの森が汚されていくことにパプア州の女性たちは胸が締め付けられる思いだという。
前出のメラウジェは言う。 「ゴミのせいで海は変わってしまいました。
雨が降ると、町の市場のゴミがここまで流れ着きます。
それでいつも思うんです。『私たちの海はいったいどうなってしまったのか』とね」
パプア州のあるニューギニア島は西半分がインドネシア領、東半分がパプアニューギニア領だ。
数年前から汚染と森林伐採の問題が深刻化してきた。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の2020年7月の記事によれば、
この島に漂着するプラスチックのゴミの大部分は「おそらく中国とインドネシアから来たものだ」という。
2015年に実施された調査で、海洋に浮かぶペットボトルなどのプラスチックのゴミの3分の1以上が、
この2ヵ国から流れ着いたものだと判明したのだ。この汚染の影響を直接に被っているのがパプア州の女性たちだ。
「昔は舟を貝でいっぱいにするのに半日もかかりませんでした。
いまは一日かけても舟の半分もいきません」
パプア州の地元女性のそんな談が2018年の時点ですでにインドネシアの新聞「ジャカルタ・ポスト」に載っている。
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◎ 米大統領、太平洋島しょ国に「条件なし」でワクチン提供へ (2021.8.6、ロイター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f67a89b0766a2fe7c717b481c23fe3c74412e04
[シドニー 6日 ロイター] -
バイデン米大統領は6日、太平洋島しょ国は米国が世界に寄付する新型コロナウイルスワクチンの恩恵を
「条件なし」で受けると述べた。
録音メッセージで、太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟国・地域に対し、
米国はワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX」に今月からファイザーのワクチン「5億」回分の寄付を開始すると表明。
このうちの一部は太平洋地域に向かうと述べた。
フィジー、パプアニューギニア、オーストラリア、ニュージーランドなどの首脳によるオンラインフォーラムで、
「これらのワクチンに制限や条件は設けていない。これは人々の命を救うためのものだ」と語った。
また、米国は太平洋地域への関与を継続すると表明。「自由で開かれたインド太平洋は、各国の安全と繁栄、
われわれが共有する未来にとって不可欠だ」と述べた。
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◎ 豪サントス、オイル・サーチと合併で資産売却か (2021.8.10、 JIJI.com )
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210809-00000003-jijf-stocks
【シドニー時事】オーストラリアの石油・ガス大手サントスと同業オイル・サーチの合併が成立すれば、
オイル・サーチが保有するアラスカの石油権益などの資産売却に乗り出す公算が大きく
、同社がパプアニューギニアで増強した資産を縮小する可能性もある。
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◎ 新型コロナウイルスに関する注意喚起(第117報)
https://www.png.emb-japan.go.jp/files/100218322.pdf
パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航中又は渡航予定の皆様へ
●PNG 当局の発表によれば、7 月 23 日(金)~7 月 29 日(木)の間に確認された
新たな感 染者数は国内で合計 80 名でした。
●現在の累計感染者数:17,717 名(+80 名)
●現在の累計死者数:192 名
●累計確認者数の各州内訳:
NCD:5,238 名(+10 名)、セントラル州:275 名(+2 名)、ガルフ州:133 名、ウェス タン州:2,393 名、
ミリンベイ州:239 名、ノーザン(オロ)州:196 名、モロベ州:1,276 名(+14 名)、マダン州:473 名(+13 名)、
イーストセピック州:257 名、ウェストセピッ ク州:502 名(+1 名)、東ハイランド州:753 名、
チンブ州:270 名(+16 名)、ジワカ州: 163 名(+1 名)、西ハイランド州:1,075 名(+8 名)、
南ハイランド州:216 名、エンガ 州:292 名、ヘラ州:187 名、マヌス州:516 名、東ニューブリテン州:1,211 名(+3 名)、
西ニューブリテン州:1,025 名、ニューアイルランド州:583 名(+4 名)、ブーゲンビル自 治州:444 名(+8 名)
※( )内は 7 月 22 日(木)時点との比較
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◎ 令和2年度緊急無償 UNICEFを通じたワクチンのコールドチェーン機材整備支援:機材の引き渡し式
(2021.8.4、在PNG日本国大使館)
https://www.png.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00367.html
8月4日、令和2年度緊急無償により、国連児童基金(UNICEF)を通じてPNG保健省に供与された
ワクチンのコールドチェーン機材の引き渡し式が開催されました。
式典では、丸尾臨時代理大使とリコ保健省次官がテープカットを行いました。
供与された84個のワクチン保冷箱と300個のタブレット型パソコンは、新型コロナウイルスのワクチン接種を促進するため、
PNG国内各州の保健局に配布されます。
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◎ ポートモレスビーの治安に関する注意喚起(2021.8.4、 在PNG日本国大使館)
https://www.png.emb-japan.go.jp/files/100219189.pdf
パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航中又は渡航予定の皆様へ
●報道によれば、ポートモレスビー市内のゴードン、エリマ、5Mile をはじめ市内各所で
売春を斡旋するゲストハウスが治安当局により摘発され、関与した外国人が入管当局によ り拘束されています。
当国では売春行為は違法であることから、邦人の皆様におかれまして は
そのようなサービスを提供する場所に決して近寄らないでください。
●なお、当地では、新型コロナウイルス感染症の拡大に引き続き十分な警戒をするとともに、
予てからの HIV ウイルス蔓延による二次的健康被害にも注意が必要です。
ついては、売春が 斡旋されているような地域は治安も悪く、他の地域と比べても極めて危険と考えられます ので、
決して近寄ることのないようにしてく
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◎ 新型コロナウイルスに関する注意喚起(第118報)
(2021.8.6、 在PNG日本国大使館) https://www.png.emb-japan.go.jp/files/100220074.pdf
パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航中又は渡航予定の皆様へ
5 日、PNG当局(National Control Centre)は、先月 15 日に発表されたフィリピン人 船長の感染に加え、
新たに 8 名の新型コロナウイルス・デルタ株の感染者を確認した旨発表 しました。
同発表によると、感染者のうち 1 名はマダン州で看護師として働く PNG 人女性で、
PNG 人 として初のデルタ株感染者とのことです。
当該感染者は 6 月 30 日に症状を示し、すぐに隔 離され、その後症状が回復した由ですが、
検体を豪州ブリスベンに送付して検査した結果、 デルタ株感染がこの度判明したとのことです。
当局は当該感染者への感染源を調査中であ り、結果が判明次第公表するとしています。
2 番目の感染者は、海外から到着したミャンマー人女性で、新型コロナ陽性が確認された
別のミャンマー人との濃厚接触歴があったため、隔離中のホテル内で検査をしたところ、
陽 性反応を示しましたが、既に回復しているとのことです。
その他 6 名の感染者は、先月 15 日にデルタ株感染が発表されたフィリピン人船長の貨物 船に同乗していた男性船員で、
うち 2 名はポートモレスビー総合病院での隔離を終え、
船内 で隔離していた 4 名とともに当該貨物船で出国する許可を得ているとのことです。
マニング警察長官(パンデミック指揮官)は、第 3 派の感染拡大を警戒するとともに、
国 民に対してルール遵守の徹底とワクチン接種を呼びかけました。邦人の皆様におかれまし ては、
デルタ株の当国内での蔓延に十分に警戒して頂くとともに、マスク着用の励行、こま めな手指の消毒、
帰宅時等の手洗い、うがい及び人混みを避ける等の感染予防に努めて下さ い。
PNG保健省は、新型コロナウイルス感染の可能性や症状(発熱、咳、呼吸困難等)があ る場合、
ホットライン(1800-200)に電話連絡し、滞在していた渡航先及び現在の所在地等 を通報し
今後の病院での検査等について指示を仰ぐように呼びかけています。
(ご参考)PNG政府特設ウェブサイト:https://covid19.info.gov.pg/
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