メルマガ・広報誌

vol.370(臨時号)(6月4日)

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  メルマガニュースはPNGにかかわるニュースを選択して
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  インターネット上等で配信されておりますPNGについての記事を取りまとめ
 会員の皆さまにご連絡いたしておりますが、その報道、配信内容について、
 特定の考え方などを協会として支持するものではございません。

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◎ 当協会のエンガ地滑り災害への義援金(募金)のお願いは最下段にございます。 
ぜひ義援金へご協力をお願いいたします。

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◎    パプア地滑り、避難者支援が急務 発生1週間で首相現地入り
(2024.5.31、JIJI.COM)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024053101054&g=int
 【シドニー時事】南太平洋のパプアニューギニアで
大規模な地滑りが発生してから31日で1週間が経過した。
崖崩れは今も続き、避難を余儀なくされた住民への支援が急務となっている。
マラペ首相は同日、初めて被災地入りし、支援と復興に全力を挙げる考えを示した。

 マラペ氏は集まった住民に対し、災害の緊急対応のため2000万キナ
(約8億1000万円)を投じると表明。現地入りが遅れたことを陳謝した上で、
「つらい時に国は皆さんと共にある」と語った。

★★・‥…―━◎    政府、パプア地滑りで3億円支援(2024.5.31、JIJI.COM)
https://news.yahoo.co.jp/articles/13c41aa124482d360a333103f3fd32c084cbcc11
 外務省は31日、南太平洋のパプアニューギニアで起きた地滑り被害を受け、
200万ドル(約3.1億円)の緊急無償資金協力の実施を発表した。

 上川陽子外相は記者会見で「女性や子供のための水、衛生分野の支援を含め、
避難を余儀なくされている人々が必要としている支援を行う」と述べた。 

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◎    上川外務大臣会見記録(2024.5.31、外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaikenw_000001_00054.html
(1)パプアニューギニア地滑り被害への緊急無償資金協力
【上川外務大臣】私(上川大臣)から、2件でございます。
 まずは1件目。パプアニューギニア独立国エンガ州で発生した地滑りにより、
甚大な被害が生じています。これを受けて、
先般、JICAを通じた緊急援助物資の供与を決定したところでありますが、
これに加えまして、200万ドル規模の緊急無償資金協力による支援を実施する考えです。
 我が国といたしましては、WPSの視点に立った支援が重要と考えており、
この資金協力により、特に脆弱な女性や子供のための水・衛生分野での支援を含め、
避難を余儀なくされている人々が必要としている支援を行う予定であります。
 日本政府として、今回の支援を迅速に実施するとともに、
パプアニューギニアの人々に寄り添い、被災地の人道状況の改善に向け、
各国・国際機関とも連携しつつ、被災地の一日も早い復旧・復興に向け、
必要な支援を積極的に行ってまいります。

<この後はPNGとは関連がないので、省略しています>

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◎    New Porgera to help clear blocked road (2024.5.31、The National)

... (Jica) will also assist with emergency relief goods.
The shipment of relief supplies from the Japanese government
  through Jica includes 250 tents ...

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◎    <首相交代で中国偏重から脱却できるか>ソロモン諸島の全方位外交を、
日米豪が可能にさせる時(2024.5.31、Wedge ONLINE)


4月17日に行われたソロモン諸島の総選挙では、
親中のソガバレ首相率いる与党が過半数を割った。
連立交渉の結果、ソガバレは続投せずマネレ外相が新首相に選出された。

 この選挙につき、ローウィー研のソラ研究員が5月日付の論説‘
Can Solomon Islands’ new prime minister really be friends to all?’で、
マネレ新首相は全方位外交ができるか、
同政権の成功は対外関係と同様に経済など内政課題の対処に掛かっていると述べている。
主要点は、次の通り。

 4月の議会選挙は平和裡に行われたが、
国民はソガバレによる5年にわたる分断的なアイデンティティ政治の継続は呑みがたいと審判した。
穏やかな振る舞いのマネレは、首相退任を決めたソガバレの忠実な副官から、その後継者になった。

 前政権の与党(OUR)は、議席の半分以上を失う大敗を喫した。
新政権の対中、米、豪関係がどうなるかが注目される中、
マネレの最初の仕事は、組閣とその後に経済計画を打ち出すことだ。
興奮から覚めた今、ソロモンの人々は厳しい失業の中で如何に生計を立てるか、途方に暮れている。

 これは中国にとり何を意味するか。ソガバレは、中国の太平洋進出の中心人物だった。

 中国は長年島嶼国の扉をノックしていたが、その扉を開けたのはソガバレだ。
ソガバレは、外交承認を台湾から中国に切り替えた後数年の内に、
同国の安全保障、港湾、通信など戦略的インフラへの中国の関与を急速に拡大。
地元メディアも、中国の公式言説で溢れるようになった。

 ソガバレの「戦狼外交」は国内外の緊張を高めた。
マネレは中国の支援には前向きと思われるので、それは中国の得になる。
中国の問題活動は、見えなくなるかもしれない。

 たとえ対中関係を変える意思があったとしても、マネレが動ける余地はほとんどない。なぜなら、
中国はソロモンの主要輸出品である木材の大部分を買っており、同国最大の貿易相手国だ。
対中関係を後退させようとすれば、問題が起きる。

 与党の選挙中の声明は、
「中国がソロモンからの輸入に貿易措置を取れば、ソロモンは自滅する」と警告した。
マネレは、経済や安全保障での対中協力を後退させる意図は示していない。

 豪州にとってはどうなるか。選挙前日のインタビューで、
マネレは中国と豪州を「平等なパートナー」として評価した。
豪州としては、「選び取ったパートナー」と言って欲しかった。

 しかし、マネレは豪州とうまく協働した長い歴史を持ち、
政界に入る前は高級官吏として他の国際パートナーともうまく働いて来た。
それゆえ、安全保障協力など微妙な問題の協議は容易になろう。

 今後は、米国も面談予定が取れるかもしれない。ソガバレの時は困難だった。
豪州は、同国との関係と数十年にわたる信頼できる安全保障の提供国としての重要性を再確認したい。
移民や労働の移動、インフラ・ビジネス拡大、経済援助等でも経済発展に貢献できる。
 重要なのは経済だ。マネレ政権の成功の成否は、国内問題への対処に掛かっている。
開発、医療、教育、インフラの改善が、国民の期待だ。

 国民にとり支援国が何処かは重要ではない。
しかし、もっと均衡のとれた外交政策は、
指導者が国の主権を犠牲にしてひとつの大国と過度に連携することはないとして
国民を安心させるだろう。

政権交代を受け入れた議会
 4月17日の議会選挙とその後の政権交替が平和裡に進んだことは評価される。
わずか予想外だった。治安措置もとっていた
(豪、ニュージーランド〈NZ〉、フィジー、パプアニューギニア〈PNG〉が警察部隊等を派遣。
日本等は選挙監視団を派遣)。

 与野党は、選挙の結果を受けいれている
(与党OURは第一党になったものの議席の半分を失い、野党DPやUPは議席を伸ばした。
当選者の半分は新人だった)。従来の地域勢力間の対立やホニアラの暴動等の情報もない。

 首相選出の多数化工作に伴う混乱が心配されたが、そうした情報はない。
5月2日、議会は与党候補マネレを31対18(野党候補ワレ)で選出した。
同日、新首相マネレは政権移譲が平和裏に行われたことにつき、
「民主主義のプロセスを尊重、擁護していかねばならない」と述べた。
 国民は、対立型指導者の退陣に安堵したのか。
マネレの穏健な人柄やイサベル州出身(従来対立してきたガダルカナル島やマライタ島ではない)
であることに期待したのか。選挙結果は、国民が、落ち着いた政治、全方位的外交、
経済重視を望んだことを反映しているのかもしれない。

今が変化の機会であることを見過ごすな
 上記の記事は、マネレ新政権の発足につき、
①「たとえ対中関係を変える意思があったとしても、マネレが動ける余地はほとんどない」
(中国はソロモンの木材輸出の大部分を輸入)、

②しかしマネレの穏健な人柄やこれまで豪等関係国とうまく協働してきた経歴等に鑑み
「もっと均衡のとれた外交」になれば国民は安心するだろう、

③新政権にとり最重要課題は失業等経済だ、④新政権では米豪等はやりやすくなろう、と言う。
 記事のこうした見方は適切だろう。
中国偏重、対立的だったソガバレの政策志向や手法が変化する要素はある。

 首相の政治スタイルは穏健、慎重なものに変わるだろう。
マネレは、5月2日の豪州ABCのインタビューで
「全ての国が友人で、どの国も敵ではない」外交政策を追求すると述べるとともに、
中国との安保協定を維持するのかとの質問に対し「外交政策としてはそうだ。協定は現に存在している。
再検討が必要であれば中国とソロモン諸島が協議すべきことだ」と答えた。
 マネレは、対中関係は今のままに抑え、経済支援を含め西側との関係を強化して来るかもしれない。
まさに中国だけでなく西側を含む全方位友好外交をやると言っているように聞こえる。
 西側はその中で対中競争をし、中国の影響力をオフセットすることができる。
現実問題として今すぐ中国のプレゼンスを押し戻すことはできないだろう。
今後マネレの対中外交は難しくなる。マネレの今後の政策志向が注目される。
 今が変化の機会であることは間違いなく、日米豪等は当面今後の協力、
支援の姿勢を示すべきだろう。
7月に東京で開催されるPALM10(第10回太平洋・島サミット)への参加で
マネレがうまく国際デビューできるように支援していくべきだろう。

 今後西側の外交活動に関与させていくことが望ましい。
23年秋ソガバレは米・島嶼国首脳会談には欠席した。
 ソガバレの影響力は残るのか、まだ分からない。
ソガバレは選挙で辛うじて当選し、マネレ政権では蔵相として入閣した。
マネレはソガバレ政権の外相だった。今後の両者の関係にも注目する必要がある。



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令和6年5月30日
パプア・ニューギニア(エンガ)地滑り災害への募金のお願い

日本・パプアニューギニア協会 会長 橋 廣治

5月24日にエンガ州にて発生しました地滑り災害は行方不明者が1,000人を超えるとも報道されており、
標高2000mを超える山間部では寒さに耐えながらの救出作業が進められているようですが、
人々の暮らしに平穏が訪れるにはまだまだ時間がかかると思われます。

パプア・ニューギニア政府が国際援助を求めたことから、
当協会としても義援金をお送りすることといたしました。 

被災地に迅速かつ効果的に資金を送るため、
当協会と日頃より協力関係にあります
「特定非営利活動法人 HANDS」さんを通じて現地を支援することといたしました。

HANDSさんは日本の国際協力NGO団体としてJICA/外務省のプログラム等を含め、
長年にわたりエンガで(今回の被災地のLagaip-Porgera郡)地域に根差して
保険医療の仕組みづくりと人材育成を続けられております。
また6月中に現地入りの予定です。 

皆様からの義援金(募金)を心よりお願い申し上げます。

誠に恐縮ですが、HANDSさんの訪問予定が6月24日ですので、
6月21日までにお振込みいただければ幸いです。

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郵便局「払い込み取扱票」または「銀行振込」みでお願いいたします。

1)郵便局にて「払込取扱票」にて下記口座へお振込みください。
口座番号:00140-2-277582 
加入者名:日本・パプアニューギニア協会
(通信欄に必ず「エンガ募金」とお書込みください)

銀行振り込み
2)みずほ銀行  九段支店 普通預金口座 1197991
口座名:特定非営利活動法人 日本・パプアニューギニア協会 
(振込者名を 地震募金 〇〇〇〇(氏名、会社名)としてください)

3)ゆうちょ銀行 〇一九店 当座預金口座 口座番号0277582 
口座名:日本・パプアニューギニア協会
(振込者名を 地震募金 〇〇〇〇(氏名、会社名)としてください)


名前の変更が不可能な場合は、そのままお振込みいただきましても
結構ですが、協会へご入金のご連絡をいただけましたら幸いです。

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◎  2024年度 総会のご案内
本年度の総会を次の日程で開催いたします。

議案など詳細は会員の皆様には本日郵便にて送付いたします。

日時:6月27日(木曜日) 
   総会  1100から
   懇親会 1200から

皆様のご参加をお待ちいたしております。