メルマガ・広報誌

vol.376(7月31日)

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◎    PM, delegation return satisfied with bilateral talks (2024.7.22,Post Courier)
https://www.postcourier.com.pg/pm-delegation-return-satisfied-with-bilateral-talks
... Japan's intervention in assisting in downstream processing of the ...
  Japan to consider a Special Economic Zone in PNG for tuna downstream processing.

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◎    PM meets with leaders in Japan (2024.7.22、 The National)
https://www.thenational.com.pg/pm-meets-with-leaders-in-japan/
Marape also held bilateral meetings with Japanese Prime Minister Fumio Kishida
  and other Pacific island leaders. Addressing a media conference at the ...

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◎    日本・太平洋島しょ国経済フォーラムを開催/(オセアニア、日本)
(2024.7.23、JETRO/調査部アジア大洋州課)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/07/9ec3a141255844d2.html

日本の経済産業省と外務省、ジェトロは7月17日、第4回日本・太平洋島しょ国経済フォーラムを開催した(注1)。
第10回太平洋・島サミット(PALM10、7月16~18日、東京)の関連イベントとして、
訪日した各国の首脳・閣僚や日本企業などが参加した。
上月良祐経済産業副大臣は太平洋島しょ国について、歴史的なつながりや長年の信頼関係に加え、
天然資源、海洋資源でも日本の重要なパートナーと強調した。
また、経済産業省として、気候変動やエネルギー、廃棄物処理など、
島しょ国の社会課題解決に貢献する日本企業の進出を後押ししていると述べた。

高村正大外務大臣政務官も、資源と経済開発、気候変動と災害、
技術と連結性を重視する「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略外部サイトへ、
新しいウィンドウで開きます(2050年戦略)」
(注2)の実現を後押しする上で、ビジネス協力が欠かせないと述べた。

太平洋島しょ国側からは、PALM10共同議長のクック諸島のマーク・ブラウン首相があいさつし、
相互の敬意、理解、対話に基づく新たな協力関係を築きたいと述べた。
今回の対話をチャンスのまま終えるのではなく、
議論を継続して実行に移すことが大事だと強調した。

ジェトロの中澤克典理事は、太平洋島しょ国で事業を行う日系企業として、
コチョウランやバニラの高付加価値化に取り組む赤平オーキッドや、
ブロックチェーン技術を活用した中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証などを行うソラミツ、
太陽光エネルギーで充電可能なLEDランタンのシェアリングサービスを試行する東芝を挙げた。
さらに、日本と島しょ国の企業をつなげる取り組みとして、
国際機関太平洋諸島センター(PIC)が立ち上げたビジネスマッチングサイト
「Japan-PACIFIC e-Business外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を紹介した。

同フォーラムでは各国の代表が優先的に取り組む社会課題や産業分野についてスピーチを行い、
日本企業に対して再生可能エネルギーや、観光、漁業、鉱業、インフラ開発などへの投資を呼びかけた。
クック諸島のブラウン首相は各国の特性に見合ったソリューションを模索して提案してほしいと呼びかけた。
例えば、パプアニューギニアのジェームス・マラペ首相は、
自由、民主主義、独立国であることや、1,000万人の消費市場、東南アジアとの協力関係が自国の魅力だとし、
日本企業にちゅうちょなく投資してほしいと呼びかけた。
ソロモン諸島のジャーマイア・マネレ首相は、優先課題は再エネで、
さまざまな産業のリソースとして不可欠と述べた。
また、経済特区の開発や税制改革を通じて外国投資を呼び込み、経済発展(注3)と、
国内の経済格差の縮小に取り組むと意気込んだ。

バロン・ディバベシ・ワンガ太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長は、
太平洋島しょ国にはユニークで非常にニッチな投資機会があるとし、
こうした対話の機会を継続して貿易・投資を促進し、
太平洋島しょ国の強靭(きょうじん)性を強化したいとした。

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◎    太平洋島しょ国、沈没船の油漏れに懸念 生態系に影響(2024.7.23、日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB22BQO0S4A720C2000000/

第2次世界大戦中に太平洋に沈没した旧日本軍などの船舶を巡り、
太平洋島しょ国・地域から懸念の声があがっている。

腐敗した燃料タンクからの油漏れが海洋汚染につながり、
生態系にも悪影響を及ぼしかねないためだ。
専門家は高潮の頻発で戦時沈没船からの燃料流出のリスクが高まっていると警鐘を鳴らす。
太平洋島しょ国・地域は第2次世界大戦で日米の激戦地として知られる。
専門家の推計によると、太平洋には旧日本軍や米軍を中心とする連合国軍の石油タンカー、
軍艦など沈没した船が3000隻以上散在しているという。

うち1000隻ほどはソロモン諸島やパプアニューギニア、パラオといった
島国が位置するメラネシアやミクロネシア海域の海底に沈んでいるとみられる。
長年の腐敗で燃料タンクなど船体の一部が破損し、
沈没船からはこれまでに何千トンもの燃料が海に流出している。
漏れた油はサンゴ礁を死滅させるほか、
沿岸のマングローブ林に付着することで海の生態系に悪影響を与える可能性がある。
漁業や観光業に大きく依存している太平洋島しょ国にとっては死活問題だ。

太平洋島しょ国などで構成する太平洋諸島フォーラム(PIF)議長国を務める
クック諸島のブラウン首相はNikkei Asiaの取材に対して「生態系に何らかの災いを引き起こす前に、
船を所有する国が油除去に向けた支援をする責任がある」と述べた。

パプアニューギニアのマラペ首相も責任を持つべき国々に
「後始末を支援する道徳的な義務がある」と語った。

太平洋全域で沈没船の特定や浄化を手掛けるオーストラリアの非営利団体
「メジャー・プロジェクツ・ファンデーション」は緊急の対処が必要な戦時沈没船が
太平洋におよそ60隻あると推定している。
太平洋島しょ国の人々の生活圏内に近く、
燃料タンクの状態が悪いために油の流出リスクが高まっているという。

気候変動に伴うサイクロンや頻繁に起こる極端な高潮なども油漏れの危険性を高める。
沈没した船が海底で揺れ動いてしまうほか、潮の満ち引きが船体の腐敗を早めているもようだ。

同団体でディレクターを務めるポール・アダムス氏は
「今後数年間は中小規模の油漏れが多く発生すると予想している」と話す。
問題が広範囲に及ぶため、太平洋島しょ国・地域は
現地調査などを実施できるほどの資金的な余裕がない。

日本は7月中旬、都内で太平洋島しょ国・地域の首脳らを集めた「太平洋・島サミット」を開いた
。最終日に採択した共同行動計画には、第2次世界大戦で破損した日本船舶からの油漏れ対策で
各国との協力を継続する方針を盛り込んだ。
アダムス氏は「日本が関心を持ち始め、問題の深刻さを理解し始めている」と評価する。 
 (ソフィー・マック)

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◎    戦争で死んだ「日本の若者たち」の顔写真と、
残された親たちの「あまりに悲痛な生の言葉」(2024.7.24、Yahoo/現代ビジネス)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b82e565d6d0c550633511a57dbbfacedda972cc5?page=1

私の手元に、一冊の古ぼけた本がある。
表紙には『八尾市久宝寺地区戦没者記録集』とあり、A5判120頁ほど。
奥付には「昭和46年11月20日発行 編集 久宝寺遺族会編集部 発行 久宝寺遺族会」と記されている。
昭和46(1971)年といえば戦後26年、まだ戦没者の親世代の多くが存命だった。
そんな時代につくられた、私の郷里である大阪府八尾市久宝寺
(やおしきゅうほうじ・戦時中は市政施行前で、
大阪府中河内久宝寺村)地区の戦没者214名の記録である。

残された家族の思い
本を開くと、戦没者1人1人の顔写真とともに、享年、経歴、親族友人の名が記され、
「追悼記」として遺族の切々たる思いが記されている。
いま、特攻隊員をはじめ、戦没者の遺書は資料館や遺稿集で目にすることが多いが、
残された家族の思いが表に出ることはあまりないのではないだろうか。

久宝寺地区の戦没者の中には、私の大伯父と、遠縁にあたる人もいる、
今回はそんな『戦没者記録集』から、遺族の思いをいくつか紹介してみよう
(誤字、旧字、句読点など読みにくい箇所は適宜修正する。また享年は数え年で記されているが、
満年齢に直す)。

「今度は生きて帰ってこないかも知れぬ」
神立菊男(こうだち きくお 私の大伯父にあたる)勲八等白色桐葉章 陸軍伍長
大正5(1916)年9月10日生まれ
昭和19(1944)年7月10日、ニューギニアにて頭部貫通銃創で戦死。(満27歳)
追悼記 母 神立ナカ
〈幼少にして父を失い私の手で育てました。
ようやく二十歳を過ぎた頃支那事変が起り出征しましたが、
幸運を祈る朝夕の神詣りのせいか菊男は無事帰国して、
「ただいま、お母さん。帰ったよ。これから親孝行します」
「元気でよかった、よかった」と互いに喜び合ったものです。

その日もつかの間、再度大東亜戦争にと召集されたのです。
人前では「お国のために働くんですよ」とは申しましたが、
今度は生きて帰ってこないかも知れぬ、と思うと本当につらい別れでした。
軍の機密とて南方へ行くと聞いただけで、ニュースを楽しみにしていましたが、
二十年の冬頃情勢は悪く、日夜不安の日が続きました。
ある朝、一枚の封書が届けられ、昭和十九年七月十日ニューギニアにおいて戦死さると。

目の前が真っ暗で足がふるえ、毎日元気でいてくれ、
菊男だけは死ぬものかと張りつめて生きてきた私がくずれ泣いたものでした。

それから二十五年、今は姪の家族と一緒に生活しています。
皆、大切に孝行してくれますので感謝して暮らしております。
でも、菊男さえ生きていてくれたら、と思うのは私が愚かなのでしょうか。
戦争のない時代の母親が羨ましいと思います。
年老いた母が嫁と孫を囲んで息子の帰宅を待っておられるテレビ等を見ますと、
つい平和はよいものだとつくづく考えさせられます。これから私のようなつらい人生の親子のない、
平和な日本であることを心から願いながら、菊男の冥福を祈ります。〉

神立菊男は久宝寺尋常高等小学校を卒業後、家業の食料品商を手伝っていたが、
昭和12(1937)年に陸軍に召集され、昭和15(1940)年に除隊。

16(1941)年3月に結婚したが、わずか2ヵ月後の5月に再度召集され、
昭和19年7月10日、ニューギニアで戦死した。
ただ、昭和19年7月当時のニューギニア戦線は敵軍だけでなく飢餓と風土病との苦しい戦いで、
死因の「頭部貫通銃創」に私は疑問を持っている。
遺族にせめて「苦しまずに死んだ」と伝えるための方便として、
どれほど酷い死に方をしても「頭部貫通銃創と書いた」と、
元陸軍将校から聞かされたことがあるからだ。
「戦没者記録集」には、昭和22(1947)年に遺骨が還ってきたとあるが、
遺骨箱の中身は石ころだったという。だから菊男の遺骨は、いまもニューギニアのどこかに眠っている
。私は平成25(2013)年、NHKの番組取材でパプアニューギニアに行ったさい、
事前に菊男の戦没地を調べてみたが、「犬山」と日本軍が名付けた
その地点がどこかまではわからなかった。

菊男の母・神立ナカは優しいおばあちゃんで、
昭和47(1972)年に亡くなるまで、まだ小さかった私をことのほかかわいがってくれた。
大人になりこの追悼記を読んで初めて、
ナカが息子の戦死でこれほどまでにつらい思いを抱えて生きていたことを知った。
いま思えば、幼い日の私に、亡き息子の面影を重ねていたのかもしれない。
菊男の妻は、神立姓のまま戦後再婚して息子を産んだ。
つまり私とは姓は同じで血縁のない親戚ということになる。
私は、菊男と母・ナカの墓参りはいまも続けている。
菊男の遺品は、戦死後授与された勲八等白色桐葉章の勲章のみ。
現在は私が保管している。母親を悲嘆の淵に突き落とした「命の代償」
がこんなちゃちな勲章だったのかと思うと切ない。
 <この記事は大変長いので、後半を省略しています。
全文は、URLから閲覧願います。>

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◎    パプアニューギニアで村が襲われ、
16人の子供を含む26人が死亡(2024.7.24、Switch news)
https://switch-news.com/incident/post-110000/
南太平洋に位置するパプアニューギニアで、部族間の抗争が激化し、
数多くの村人が殺された。

死者数が50人を超える可能性
国連人権高等弁務官のVolker Türk氏によれば、
7月16日と18日に東セピック州の3つの村が襲撃され、
家を放火された200人以上の村人が逃げたという。
また、この襲撃で16人の子供を含む、少なくとも26人が死亡したが、
最終的な死者数は50人を超える可能性があるそうだ。

Türk氏はこの襲撃が、土地と湖の所有権や使用権をめぐる部族間、
あるいは氏族間の争いの結果であるとの見方を示している。
その上でTürk氏は、パプアニューギニア当局に対し
、迅速かつ公平で透明性のある調査を実施し、首謀者に責任をとらせるよう求めた。

2022年の選挙以来、対立が激化
パプアニューギニアでは、氏族同士が何世紀にもわたって互いに戦ってきたが、
2022年の選挙以来、土地紛争などの問題を巡って、
17のグループ間での対立が次第に激化していたという。

そして今年の2月にも、対立により数十人が死亡しており、
国連人権高等弁務官事務所は、パプアニューギニアに対し、
激化する部族間の暴力の根本原因に対処するよう求めていたそうだ。
しかも最近は、傭兵や自動小銃の流入があり、
暴力の連鎖をさらに激化させているという。

パプアニューギニアの人口は1980年以降、2倍以上に増加し、
土地と資源への依存が増大し、部族間の対立が深刻化している。(了)
出典元:The Guardian:At least 26 killed
in Papua New Guinea village attacks, including 16 children(7/24)

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◎    ニューギニア航空、ポートモレスビー〜ポートビラ線
8月再開 成田線は運休続く(2024.7.29、FlyTeam)
https://flyteam.jp/news/article/141367
ニューギニア航空は、
パプアニューギニア・ポートモレスビー〜バヌアツ・ポートビラ線の運航を
2024年8月3日(土)から再開します。
運航は週1便で、所要時間はソロモン諸島のホニアラ経由で5時間15分です。


使用機材はボーイング737-800型機です。
2020年より新型コロナウイルス感染症の影響で運休しており、約4年ぶりの再開です。
ポートモレスビー〜ホニアラ〜ポートビラ線のそれぞれ以下の通りです。

■ニューギニア航空 ポートモレスビー〜ポートビラ 時刻表
PX082便 ポートモレスビー 09:45 > ポートビラ 16:00(土) 《所要時間:5h15m》
PX083便 ポートビラ 08:30 > ポートモレスビー 12:50(日) 《所要時間:5h20m》

■ニューギニア航空 ポートモレスビー〜ホニアラ 時刻表
PX082便 ポートモレスビー 09:45 > ホニアラ 13:05(土) 《所要時間:2h20m》
PX083便 ホニアラ 11:30 > ポートモレスビー 12:50(日) 《所要時間:2h20m》

■ニューギニア航空 ホニアラ〜ポートビラ 時刻表
PX082便 ホニアラ 14:00 > ポートビラ 16:00(土) 《所要時間:2h0m》
PX083便 ポートビラ 08:30 > ホニアラ 10:30(日) 《所要時間:2h0m》

なお同社の日本路線は、2020年まで成田〜ポートモレスビー線の直行便を週1便で運航していましたが、
新型コロナウイルス感染症の影響により運休が続いています。

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◎    第10回太平洋・島サミット(PALM10)開催(2024.7.29、JICA)
https://www.jica.go.jp/information/press/2024/20240729_21.html

 7月16日(火)から7月18日(木)にかけて、
記念すべき10回目の開催となる『第10回太平洋・島サミット』(PALM10)が東京で開催されました。
太平洋・島サミットは1997年から3年に一度ずつ開催されている首脳会合で、
太平洋島嶼国14か国、仏領2地域、豪州、ニュージーランドと日本の計19か国・地域の首脳や、
太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長が参加しました。

 JICAは50年以上もの間、大洋州の国々との対話を深め、気候変動、人材育成、経済基盤整備、
保健医療や教育など、同地域の発展に様々な協力をしています。
会合期間中、JICAは外務省と共催で「人材育成を通した大洋州と日本のキズナ」と題したサイドイベントを
開催したほか、田中理事長は太平洋島嶼国各国の首脳やPIF事務局長との懇談、
今後の協力の可能性について意見交換をしました。
サイドイベント「人材育成を通した大洋州と日本のキズナ」の開催を通じて、
太平洋島嶼国・地域における人的交流・人材育成の役割や重要性を発信
 7月17日(水)に開催したサイドイベントでは、冒頭、田中理事長より、
これまでの日本と太平洋島嶼国との人的交流によって、
各国首脳から「キズナ」という言葉で表される特別な関係構築がなされていることに言及し、
このような人を介した協力を通じて、
日本と太平洋島嶼国との友好関係や二国間関係が深まることの重要性を強調しました。
さらに、この協力から培われた能力や知識が、
大洋州の国々やコミュニティの開発に資するだけではなく、
日本が直面する課題への解決策にも繋がる、
「共創」事例となることへの期待を示しました。
 続いて、大洋州の国々と日本とのこれまでの人的交流・人材育成の事例の紹介として、
日本の立命館大学、大阪大学で学んだ経験をもつマンギシ駐日トンガ王国大使
、JICA海外協力隊員として2002年~2004年にバヌアツで活躍され、
その後も継続的にバヌアツへ事業を展開している (株)東芝の鈴木将男氏、
および、フィジーを拠点に1992年からJICA専門家として
気象分野で大洋州地域へ協力を続ける日本気象協会の黒岩宏司氏の3名が登壇し、
それぞれの活動を通し、長きにわたって構築された日本と太平洋島嶼国との信頼関係や、
双方の課題への貢献について発表を行いました。

 イベントの最後には、自身もJICAの研修に参加した経験がある太平洋諸島フォーラム(PIF)の
ワンガ事務局長のコメントと、高村正大外務大臣政務官からの挨拶、
さらに出席した首脳・大使等との記念撮影があり、
あらためて「キズナ」を確認するイベントとなりました。

林官房長官夫妻主催歓迎レセプションでの元海外協力隊員との交流
また、7月16日(火)に開催された林官房長官夫妻主催歓迎レセプションでは、
太平洋島嶼国が地域共通の開発戦略として2022年に発表した長期開発戦略
『ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略』(以降、「2050年戦略」)の重点7分野に沿って
、JICAの大洋州における協力をパネルで展示し、現在派遣中の海外協力隊員によるメッセージ動画と共に、
来場者に向けた説明を行いました。加えて、太平洋島嶼国14か国のうち、
JICAが海外協力隊の派遣を行っている10カ国に派遣された10名の元協力隊員が
、田中理事長とともにJICAブースにて各国首脳と懇談を行いました。
田中理事長による大洋州地域各国首脳との会談

 その他、7月16日(火)から7月18日(木)までの会期中、田中理事長は太平洋島嶼国14か国の首脳や要人、
PIF局長と会談を行い、大洋州地域における今後の協力に対する可能性や、
JICAへの期待等について意見交換を行いました。
 PALM10本会合では、次なる30年に向けて「共に歩む」関係を強調し、
「2050年戦略」の実現に向けた協議が行われ、
会合の終わりには「第10回太平洋・島サミット(PALM10)首脳宣言」、
及び附属文書である「第10回太平洋・島サミット(PALM10)共同行動計画」が採択されました。
島嶼国が重視する気候変動分野における日本の新しいイニシアティブとなる
「太平洋気候変動強靭化イニシアティブ」では
①防災・災害対処能力の強化、
②クリーンエネルギーの推進、
③島嶼国自身の取組の後押しの三本柱が設けられています。
 JICAは引き続き日本と大洋州地域をつなぎ、
同地域の課題解決のパートナーとして活動を続けていきます。

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◎    PNG set for Osaka Expo 2025 (2024.7.29、Post Courier)

Papua New Guinea (PNG) is set to participate at the World Expo 2025
  in Osaka, Kansai, Japan, says the Minister for International Trade and Investment, ...

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◎    世界の十代女子、4人に1人がパートナーの暴力経験=WHO調査
(2024.7.30、Yahoo/Reuters)


[ジュネーブ 30日 ロイター] -
世界保健機関(WHO)の調査で、十代女子の約4分の1が
交際相手や配偶者から身体的暴力や性的暴力を受けていることが分かった。
30日付の英医学誌ランセットに掲載された。
154の国と地域で15─19歳の女子数千人に実施した調査によると、
回答者の24%が少なくとも1回は親密なパートナーから暴力を受けたことがあり、
16%が過去1年間に暴力を受けていた。

調査をまとめたリンマリー・サルディニャ博士は
「十代女子が極めて高い確率で既に暴力を受けていることに非常に驚いた」と述べた。
分析では、女子と女性の教育へのアクセスが制限され、
相続法が男女間で平等ではない地域で暴力の発生率が高かった。
最も高かったのはオセアニアでパプアニューギニアは49%。
またコンゴ民主共和国が42%と、アフリカも高かった。
最も割合が低かったのは欧州で10%だった。

WHOの性と生殖に関する健康・研究部門ディレクターは
「重要な発育期の暴力は深刻で持続的な害をもたらす恐れがある。
公衆衛生問題としてより真剣に受け止め、
予防策と的を絞った支援に注力する必要がある」と述べた。

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◎    大規模地滑りがあった場所に行ってみた(2024.6.30、HANDSの服部さんのブログ)
https://papuahattori.com/archives/%e5%a4%a7%e8%a6%8f%e6%a8%a1%e5%9c%b0%e6%bb%91%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%82%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%a0%b4%e6%89%80%e3%81%ab%e8%a1%8c%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f%e3%80%82.html
<エンガ州でHANDSのボランティアコーディネーターとして活動している服部さんのブログです。
エンガ州の実情が報告されているので個人のブログですが、掲載しています>

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