メルマガ・広報誌

vol.377(8月13日)

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◎    AIとドローンを活用した、より正確な魚群探知システムを開発/
世界最大のマグロ市場・日本を狙うスタートアップの展望(2024.8.01、ログミー)

https://logmi.jp/business/articles/330806
ヘリコプターを使用したマグロ漁業の危険性
ジョン・ケイ氏:こんにちは。ジョン・ケイと申します。
前職は米国空軍のドローン・オペレーターです。Valtecの創業者でCEOをしています。
Valtecは、商業漁業のAIソリューションを提供しています。
当社のAIの活用により、漁船は魚群をより速やかに探知できるようになります。
当社のミッションは、商業漁業における能率や安全性、サステナビリティの向上です。
当社の最初のマーケットはマグロ漁業、年間6兆5000億円の市場です。
海は広大で地球表面の70パーセント以上を占めています。
さらに、漁船は比較的移動速度が遅く、せいぜい時速20キロメートル程度です。
そのため、商業的に捕獲されるマグロの9割以上が
ヘリコプターを船上から飛ばすことで発見されてきました。

しかし、ヘリコプターの使用は手間がかかり危険を伴います。
運搬や整備に多大な労力を要し、乗務員の事故や負傷のリスクも高い状況があります。
また、ヘリコプターであっても魚群探知は結局、人が行う作業であり、
人が肉眼で状況を探るため、認識・判断ミスも避けられません。

話をコストに戻します。ヘリコプターは3億円以上で非常に高価である上に、
各種役割を担う乗組員のチームも必要です。
移動中の船に着陸できるパイロット、精密かつ魚の群れを識別できる
フィッシュ・スポッター、ヘリコプターの整備士、
これらのメンバーが3ヶ月仕事を続けるための食料と水も必要です。
燃料費も月5,000万円以上かかります。

ドローンを自動で派遣してマグロ魚群を特定
ここでヴァルテックの登場です。
我々は「プロジェクト・ニモ」を立ち上げ、
マルチドローン制御ソフトウェアを使用したAIソリューションを提供します。
ヘリコプター1機の代わりに3機以上のドローンを用いて魚群範囲を広げることが可能で、
最大25機までドローンを増やすことができます。
当社のソフトウェアではAIがドローンを操縦するので、
ヘリコプターパイロットが複数いなくても大丈夫です。
弊社のドローン・オペレーターが1人で自然言語を使ってドローンに探索場所を指示します。
コンピュータビジョンを使用するため、今まで以上に魚群が正確に検知されます。

サステナビリティにも配慮がなされています。
マグロ漁業をはじめとする商業漁業は環境への影響が大きな産業で、
石油消費は世界全体の石油消費の1.2パーセントを占め、
漁獲量1トンあたりのCO2排出量は2トンにのぼります。
我々のシステムは、石油消費量を減らし、漁獲1回あたりの効率を向上させます。

Valtecのシステム「プロジェクト・ニモ」のデモをお見せします。
ニモは複数のライブソースからデータを抽出し、
マグロ魚群がいる可能性の高い場所を試算してから、
ドローンを自動で派遣して実際の場所を特定するのです。

画像に気泡が映っていますね。水中に見える泡はマグロの大群を示しています。
20トンもの大群です。
ニモは学習により操業の際の漁獲高と漁獲効率を向上させることが可能です。

日本のマグロ市場は世界最大
我々はさらに、特定のドローンに依存しないシステムを構築しています。
ミッションごとに、大型漁船では搭載が可能な固定翼型ドローンを、
小型漁船ではeVTOLドローンなどを使用します。大洋長距離ミッションのために、
すでに大手ドローンメーカーと提携し協業しています。

水産業の盛んな国々の水産業大手企業であるLungSoon Ocean GroupやFnabelleなどとも
手を結んでいます。
台湾・フィリピン・パプアニューギニアの地域最大級の漁船団も私たちの顧客です。
また、マグロ漁業用ソナーブイを製造する大手メーカーとも協業しています。
こうした連携により、ヴァルテックの市場シェアは今後もより一層の拡大が期待されます。

我々のビジネスモデルはSaaSモデルです。船舶は、1隻あたり月額780万円を支払います。
これは、ヘリコプター賃金と同程度の料金設定です。
マグロ漁業から発足したValtecは、いずれ他種の遠洋漁業にも進出する予定です。
我々が構築するのは海洋インテリジェンスシステムであり、市場はますます拡大するでしょう。

世界第2位と第3位のマグロ市場である台湾やパプアニューギニアでは、
すでにお取引が始まっています。
そして今回、世界最大のマグロ市場である日本との関係構築のためにここにいます。
日本は、海洋機器製造や水産物加工の分野においても世界をリードしています。
日本とのお取引により、
我々は市場における大きな成長の機会をいただけると考えています。
私たちはAIと商業漁業が作る未来を創造します。ぜひ共にそんな未来を作りましょう。ありがとうございました。

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◎    パプアニューギニアODA 50周年記念
-多様な言語・部族が共存する色彩豊かな文化、
日本の開発協力-(2024.8.9、JICA)

https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/information/exhibition/space/reference/2024/240911_01.html

パプアニューギニアは大洋州最大の国土(日本の約1.25倍)と人口(約1014万人)を有し、
金、銅、天然ガス、石油、森林、水産物等の豊富な資源にも恵まれています。
また南太平洋最後の楽園とも言われ、そこには美しい海と、山々の深い緑、
長い歴史の中で受け継がれた伝統・文化があり、800以上の言語があるといわれています。
パプアニューギニアにおける日本の政府開発援助(ODA)は、
同国独立の一年前である1974年から開始し、今年50周年を迎えます。
これまで当国におけるODAでは、経済基盤開発、社会セクター開発、
環境保全・気候変動対策を3本柱として、
さまざまな事業を通して国の社会・経済発展に貢献してきました。
本写真展では、パプアニューギニアの魅力やJICAのパプアニューギニアでの開発協力について、
写真や映像でご紹介します。
日時
2024年9月11日(水曜日)から9月24日(火曜日)
会場
JICA市ヶ谷ビル 2階 展示スペース
※JICA麹町本部ではありません
主催
JICA パプアニューギニア事務所
お問い合わせ
JICA パプアニューギニア事務所
担当:長瀬
Eメール:pn_oso_rep@jica.go.jp

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◎    ワールドミッションレポート(8月10日):
パプアニューギニアで今年30万人以上が洗礼を受けた!(2024.8.10、Christiantoday)

https://www.christiantoday.co.jp/articles/33909/20240810/world-mission-report-august-10.html
パプアニューギニアから驚きの朗報だ。
なんと今年、30万人以上のパプアニューギニア人が洗礼を受けたのだ!

アドベンチスト・トゥデイが報じたところによると、
洗礼式は「パプアニューギニア(PNG)フォー・クライスト」として知られる一連のイベントの一環で行われた。
2週間のキャンペーンツアーには、
セブンスデー・アドベンチスト世界教会会長のテッド・ウィルソン牧師が参加した。
彼は福音を伝えるためにパプアニューギニア各地を回ったのだ。

南太平洋支部とパプアニューギニア・ユニオン・ミッションからの最新の情報によると、
パプアニューギニアではこれまでに27万8369人がキリストを信じてバプテスマを受けた。
それでもこの数は、2千カ所以上あるサイトのうち約52%しか報告されていない数字だという。

これはまさに主の奇跡だとしかいいようがない。
1週間後、この発表に続きウィルソン氏は、30万人以上がバプテスマを受けたことを明らかにした。

氏によれば、PNGの取り組みは、人々が福音を理解できるように聖書の真理を注意深く指導したという。
さらに彼は「今回の集団バプテスマは、聖霊の力がパプアニューギニアに注がれている証拠です」と述べた。

あまりに多くの人々がバプテスマを受けたため、千人を収容するプールを作らなければならなかったほどだ。
これは自分の信仰を表したいという新しい信者の願望がどれほど大きいものなのかを示している。
麻薬王がマリファナを焼却廃棄してバプテスマを受けたり、
囚人が呼びかけに応じたり、村全体がアドベンチストであることを宣言したり、
癒やしを受けたり、人々が母国語での福音プレゼンテーションを理解したりしたと報告されているのだ。
南太平洋のパプアニューギニアで聖霊が激しく働いている。このリバイバルのために働き人が必要だ。
リバイバルの継続とともに、牧師や奉仕者、弟子となる者がたくさん起こされるように祈っていただきたい。
■ パプアニューギニアの宗教人口
プロテスタント 58・54%
カトリック 26・49%
イスラム 0・04%
儒教 0・02%

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◎    幼心に刻まれた苦しみ 栃木・梁島宏光さん(82)
 小さな骨壺に入れられ戻ってきた父(2024.8.10、下野新聞)
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/942332?relatedarticle

終戦から数年後、当時6歳か7歳だった梁島宏光(やなしまひろみつ)さん(82)
=栃木市片柳町2丁目=は、南方に出征していた父を壬生駅で出迎えた。
人当たりが良く、頼りがいのあった父は小さな骨壺(こつつぼ)に入れられ、戻ってきた。
「本当に遺骨があるのか怖くて確認できなかった」。
傍らでつぶやいた母のその言葉が、戦後79年がたつ今も耳に残っている。
 太平洋戦争開戦前の1941年8月、梁島さんは満州のチチハル(現中国)で生まれた。
2年後、戦局はみるみる悪化した。「安全なうちに帰れ」。
陸軍の職業軍人だった父光雄(みつお)さんの勧めで母ツネさんと帰国した。
母のおなかには、新しい命が宿っていた。

南太平洋のパプアニューギニアに移り、飛行場の建設に当たっていた父から手紙が届いた。
「男なら忠彦、女なら秀子と名付けよ」。
母は、忠彦としたことを手紙にしたためて送った。
だが、父からの返事はなかった。

 梁島さんの弟忠彦(ただひこ)さん(81)=神奈川県藤沢市=は戦後、
母から名前の由来を聞いた。
子どもの頃は「古くさいな」と感じることもあった。
今は「いい名前だと思う」と、しみじみと語った。

 2004年、梁島さんは日本遺族会の慰霊親善事業に参加し、
パプアニューギニアを訪れた。
父が亡くなった場所を案内されたが、最期の様子は分からなかった。
80歳を過ぎて「もう体力も気力もない」と、
父の姿を追うことに見切りを付けないといけないと考えている。
 ウクライナやパレスチナ自治区ガザで戦闘が続く。
「自分もあんな感じだったな」。
がれきと化した町、泣き叫ぶ子どもたちをニュースで見ると、
梁島さんは幼い頃の自分が重なるという。
1945年7月12日の宇都宮空襲を、3歳の時に体験した。

 家の庭先の防空壕(ごう)。母に引っ張り出され、共に逃げた。火の海となった町。
1枚の毛布で火の粉を避けた。
1歳だった忠彦さんは、母から空襲の話を聞いた。
その母は2012年、鬼籍に入った。100歳だった。
 「内乱や戦争で苦しむ人が世界に大勢いることを忘れてはいけない」。
幼心に刻まれた戦争が、平和を思う源になっている。
「自分のような体験をする子どもが生まれてほしくない」。
梁島さんは、そう願い続けている。

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◎    俳優・室積光さんの朗読劇「ハダシのカッちゃん」
山口県で終戦記念日に合わせ公演…村田雄浩さんらと(2024.8.12、読売オンライン)

https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240812-OYTNT50043/
 山口県光市を拠点に活動する作家で俳優の室積光さん(69)の
児童小説を原作にした朗読劇「ハダシのカッちゃん」が
15、16日、山口県下松市中央町のスターピアくだまつ展示ホールで開かれる。
親交のある俳優の村田雄浩さん(64)らとともに終戦記念日に合わせた公演を企画した。
室積さんは映画やドラマで特攻隊員や復員兵を演じ、
舞台や小説の形で戦争に翻ろうされた人々の思いを次世代につなげる取り組みを続けている。

 子ども向けに執筆した「ハダシのカッちゃん」(2005年)は、
東京の小学校に通う主人公と親友の少年2人が夏休みに訪れた宮崎県の小学校の校庭で男の子
「カッちゃん」と出会い、友情を深めていく物語。
実はカッちゃんは太平洋戦争で亡くなった卒業生の幽霊で、
南太平洋のブーゲンビル島(現・パプアニューギニア)で帰らぬ人となった
叔父・福田勝夫さん(当時24歳)をモデルにしている。

  朗読劇は、村田さんの「小学生の時にいつもはだしの同級生がいた」
という思い出話をヒントに、その同級生と勝夫さんの話を合わせて物語に仕立てた。
室積さんが全体のナレーションを担当し、
村田さんが複数の役を演じる形式で4月に同県周南市で試演会を開いたところ、
満員となった会場が笑いと涙に包まれた。

 今回は試演会の観劇客の意見などを参考に、演出の一部を変更。
村田さんが主人公の立場で語り、ほかの登場人物を室積さんら地元で活躍する俳優3人が演じる。
室積さんは「ステージの雰囲気も変わり、試演会とは全く違う印象の舞台になると思う。
平和について考えるきっかけになるとうれしい」と話している。
 上演は15日が午後6時半から、16日は正午と午後5時からの2回。
前売り券は高校生以上3500円、小中学生1500円(当日券はいずれも500円増し)。
未就学児は入場できない。
 問い合わせは入場券販売窓口の和田山企画(0833・43・1973)へ。

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