メルマガ・広報誌

vol.382(9月30日)

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◎    石原内閣総理大臣補佐官のパプアニューギニア独立49周年記念レセプション出席
(2024.9.13、外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/pg/pageit_000001_01057.html

9月12日、石原宏高内閣総理大臣補佐官は、
都内で開催されたパプアニューギニア独立49周年記念レセプションに出席し、
来賓挨拶を行ったところ概要以下のとおりです。

1.    石原総理補佐官は、パプアニューギニア独立49周年に対する祝意を表すとともに、
日・パプアニューギニア関係の歴史的背景や、近年の両国間の要人往来、
7月に行われた第10回太平洋・島サミットを通じた協力等について述べ、
これらを通じた幅広い分野での良好な二国間関係を一層強化していきたい旨述べました。
2.    また、来年は同国独立50周年、
同時に日・パプアニューギニア外交関係樹立50周年を迎える節目の機会であることを紹介し、
両国の友好関係を一層良好なものとすべく、同国との縁を大切にしていきたい旨述べました。

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◎    空自が初めて参加 米・パプアニューギニア共催の捜索救助演習
(2024年8月26日~30日)(2024.9.20、朝雲新聞社)
https://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/news/newsflash/202409/240920/24092001.html

 航空自衛隊は8月26日から30日まで、
パプアニューギニア(PNG)の首都ポートモレスビーで行われた捜索救助演習
「パシフィック・エンジェル24―1」に参加した。
訓練は2004年にネパールで始まり今回で21回目。
PNGで開催されるのは4回目で、空自の参加は初めて。

 「パシフィック・エンジェル」は米インド太平洋軍が主催する航空救難・災害救援分野の多国間訓練。
今回はPNG国防軍との共催で、捜索救助、医療搬送などについて指揮所訓練と実動訓練が行われた。
 空自からは空幕の長谷川飛翔(つばさ)3佐と小松救難隊の岡田光祐(こうすけ)1尉の2人が
捜索救助に関する机上演習に参加。災害や航空事故が発生したことを想定して、・・・
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◎    止まらぬ海面上昇、国連で初会合 大津波発生30倍も(2024.9.21、日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN17CG20X10C24A9000000/

【ニューヨーク=吉田圭織】国連で海面上昇をめぐるハイレベル会合が25日、初めて開かれる。

国が沈みかねない島しょ国が国際社会に対策を求める。
現在のペースで海面が上昇し続ければ、大津波の発生頻度が現在の30倍に増えるとの試算もある。
11月の第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)を前に、
先進国による支援拡充が焦点となる。
25日に開催される会合では、
海面上昇の影響を受けやすい太平洋の島しょ国のパラオやインド洋のモルディブ、
アフリカの島しょ国カボベルデなど140近い国や地域、団体が演説する見通しだ
。米国や中国など、二酸化炭素の排出量が多い国の代表も参加する予定だ。

50年までに30センチ上昇、資金不足に途上国不満

会合では海面上昇の脅威をめぐる共通理解や国際的な対応について協議し、
最も影響を受ける国々への対策を検討する。会合に先立ち、
約40カ国が加盟する小島しょ国連合(AOSIS)は17日、
気候変動対策への資金支援が不十分だとする声明を出した。
AOSISは声明で「世界は産業革命以前から気温が1.5度以上上昇するかの瀬戸際に立たされている。
対応しなければ、最前線にいる我々の島々だけでなく、
この地球上の全員に被害をもたらすだろう」と警告した。
新規合同気候資金数値目標(NCQG)という海面上昇を含めた
先進国から途上国への気候変動対策支援に、途上国側は1兆ドルの拠出が必要だと訴えている。
COP28で進展があった途上国向けの気候変動による「損失と損害」救済基金についても
日米欧などの18カ国は約6億6100万ドルの支援を約束する中、
実際に対応するには4000億ドル必要との推計もある。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によれば、
世界の海面は2050年までに現在から15〜30センチメートル上昇する。
IPCCは50年以降も海面上昇が続くと予想するが、
今後の二酸化炭素排出により伸び幅は左右されるという。


インドネシアは首都移転の一因に
海面上昇の原因は主に2つある。
地球温暖化により氷河が解けて物理的に海水量が増していることと、
海水の温度が上がり海水が膨らんでいることだ。
米航空宇宙局(NASA)によれば、地球温暖化に伴う気温上昇の9割を海水が吸収しており、
海水温は年々上昇している。
海面上昇が続けば台風や洪水など自然災害のリスクも向上する。
IPCCは50年までに従来1世紀に1度起きていたような大規模な津波や高潮の起きる頻度が
20〜30倍に増えると予想する。
英科学誌ネイチャーの19年の記事によれば、
2100年までに最大で6億人が海面上昇や洪水の被害を受けるとの推計がある。

海面上昇で国や都市が沈む恐れもある。
インドネシアの首都ジャカルタは年20センチメートルのペースで地盤沈下が進んでおり、
同都市の土地の約4割が海面下にあるという。
同国政府は22年に首都機能をカリマンタン島東部の新都市ヌサンタラに移転することを決めた。

国が海面下に沈めば、国境など様々な問題に発展する。
グローバル・センター・フォー・クライメート・モビリティーの
マネージング・ディレクターのカマル・アマクラネ氏は日本経済新聞の取材に対し
「海面上昇に伴う国の消滅を想定した国際法はない。
国家としての地位は恒久的であることを明確にする必要がある」と話した。
海面上昇後の国境をめぐる国際法の作成について
「各国が主要なテーマとして会合で取り上げることを予想している」という。
すでに米フロリダ州など先進国でも気候変動の影響で人が移動し始めていることを挙げ、
「国際政治では物事が進むまで時間がかかることが多いが、
海面上昇について10年間も議論する時間はない」とアマクラネ氏は指摘した。

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◎    社会防災学科の学生4人が
パプアニューギニアの高校生と災害や防災について議論しました(2024.9.25、神戸学院大学)

https://www.kobegakuin.ac.jp/education/faculty_social/news/b7f4cdc37ba7ae4f38f7.html
現代社会学部社会防災学科の江田英里香教授と同学科の3、4年次生4人が9月17日、
ポートアイランド第1キャンパスのアクティブスタジオで
来日中のパプアニューギニアの高校生と合同で災害や防災についての研究や活動の状況を発表し合い、
交流を深めました。

一行は今年建学80年のソゲリ国立高等学校12年生(日本の高3に相当)の4人。
ジョー・エガンダさん、デイビッド・ロマさん、イウア・アルニアさん、リナ・ノザワさんです。
日本パプアニューギニア文化交流会が受け皿となって9月13日に来日し、
18日まで本学など各地を訪問しました。

4人は同校附属仙台育英&ソゲリ日本語センターに所属しており、簡単な日本語の会話もできました。
同センターアドバイザーを務める石井靖也・同文化交流会副会長が現地から同行、
現地事情に詳しい一般社団法人南太平洋協会の濱崎三枝子理事長にも同席してもらいました。

交流会では、まずグループに分かれて自己紹介し合い、打ち解けました。
続くソゲリ高校生の発表では、エガンダさんがマイクを握り、
気候変動の影響もあってパプアニューギニア国内で相次いでいる
災害の発生状況と追いつかない対応策について紹介しました。
今年5月24日に発生したエンガ州ワバグの地滑りでは2000人以上が土砂に埋められ、
少なくとも670人以上が死亡したとされます。
2018年2月26日に発生した南部ハイランド州の地震はM7.5で、
当初の報道では67人が死亡と伝えられました。
1998年7月17日に起きたサンダウン州の津波は4メートルの波が3回押し寄せたといい、
報道では2000人以上が命を落としたとされます。

防災のため、地滑りを防ぐために斜面に木を植えたり、
津波被害を防ぐために防潮堤を築いたりしていることも報告されましたが、
大災害に多数見舞われながら、国際援助の手が十分届いていないことが分かりました。

本学からは、吉川颯太さん(4年次生)と長谷川雄一さん(同)が「災害大国日本」「日本の災害」と
題して発表しました。
特に阪神・淡路大震災の被害がなぜ大規模になったかについて、
①建物の耐震基準が今より厳しくなく倒壊家屋が多かった
②阪神高速道路の橋脚が倒壊し、自宅に帰れない人が多かった
③消防職員の不足と消火用の水不足――などを挙げました。
さらに、大震災の教訓として、初期消火やボランティアの重要性の認識が高まり、
災害時の消防や医療体制の見直しも進んだと話しました。
また、2人が所属する「学生消防団」の活動についても写真を示しながら紹介しました。
また、青木翔佑さん(4年次生)と藤原勝利さん(3年次生)は、
他大学の学生も参加している「若者防災協議会」の活動について写真や動画を見てもらいながら紹介しました。
午後には、本学の学生たち4人はJICA関西での防災についての講話に同席。
その後は青木さんと藤原さんの案内で神戸市のJR新長田~鷹取駅間に残る阪神・淡路大震災の爪跡を訪ね、
ソゲリ高校生に発生当時の様子を説明しました。

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◎    ろう漫画家-平本龍之介さん 祖父の戦争、鮮明に /福岡(2024.9.26、毎日)
https://mainichi.jp/articles/20240926/ddl/k40/040/173000c
 「最初は二百人ほどの中隊でしたが生き残ったのは十二名でした」。
これは福岡県久留米市在住のろうの漫画家、平本龍之介さん(44)が
祖父の戦争体験を描いた際に添えた場面説明の一文だ。祖父が2019年に亡くなった後、
平本さんは手話で講演をしている。大好きな「じいちゃん」が願った平和への思いを込めて。

 生まれつき重度の聴覚障害がある平本さん。
父方の祖父瀧本長敏(ながとし)さん(享年96)とは主に筆談で対話した。
14年に祖母に先立たれた祖父を励ましたい気持ちもあり、月1回ほど熊本県荒尾市の自宅を訪ね、
いろいろな話をするように。その一つが戦地での経験だった。

 陸軍の所沢飛行場(埼玉県)の学校を18歳で卒業後、技師として中国大陸や東南アジアへ渡った。
第二次世界大戦の激戦地、ラバウル(現・パプアニューギニア)での戦闘、
部隊が解散してから1946年に帰国するまでの逃亡生活――。飢えと病気に苦しみ、
「補給が断たれ地獄のようだった」「命懸けで仲間の倉庫から食べ物を盗んだ」と明かした。
 祖父の持っていた資料には、戦死した仲間の名や部隊の行程を祖父が書き加えたものがあった。
平本さん自身も関連資料を用意して祖父に質問した。思い出すこともつらそうなときに問いを重ね、
怒らせてしまったことも。そうして知った祖父のエピソードを15年、
自身の漫画「ひらもとの人生道」で取り上げた。
漫画は現在、投稿サイト「note」で公開している。

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